2012年6月17日日曜日

【T2S企画】東北応援バスツアー~南三陸町の復興は福興市から!~


T2Sでは、震災以降、地域活性、市民参加、地域の中小企業などからこれからの社会を見出して行けないかと考え、活動してきました。今回の東北応援ボランティアツアーでは、震災によりコミュニティが崩壊する危機に直面しながらも復興の足がかりを得た宮城県の登米市、南三陸町を訪ねます。住民・役場・商工会がどのように連携し、被災したコミュニティを守り新たな町づくりに臨んでいったのか、各方面の重要人物のインタビューを通じて、その実態を現地で触れ感じようと思います。地域振興、コミュニティ、役場の関わり、民間人の活動など、どれをとっても密度の濃い現場が体験できるプログラムを企画しました。みなさま、どうぞご気軽にご参加ください!


1 日程 平成24年7月27日(金)23:00新宿発 ⇒ 7月29日(日)22:00新宿着
2 費用 25,000円(含まれるもの:往復のバス代、民宿泊費用・1泊分の朝夕食付)
※費用は最低催行人数20名の場合、人数の増加に合わせて安くなります。
3 場所 宮城県南三陸町 宿泊地 登米市 最低遂行人数 20名
4 申込み 氏名、性別、連絡先(Eメール)をご記入の上こちらへ⇒TokyoThinkSustainability@gmail.com
5 主催 TokyoThinkSustainability 協力 社会貢献共同体 ユナイテッド・アース(UE)

■TokyoThinkSustainability(T2S)とは・・

都庁職員を中心とした持続可能な社会に向けた活動プラットフォームです。いわば専門性の異なる有志が集い、学習と実践を通じて、大いなる夢の実現を目指すグループです。高校生からリタイアした方まで多様なメzん!ンバーが約200名参加し、持続可能な社会に向けたプロジェクトの推進や月1回のイベントや交流のための定例会(毎月第二水曜日19時~)などを開催しています。http://tokyo-think-sustainability.blogspot.jp/

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この復興応援バスツアーでは5つの活動を行います。

1 楽しく東北の復興を応援する!
・「登米市南三陸町フェスティバル」「さんさん商店街」ステージ チアリーダーパフォーマンス
・フェスティバル・イベント・地域FM出演の準備・設営をして盛り上げよう!
・南三陸町の「夏祭・福興市」、「さんさん商店街」で買物、食事をしよう!楽しもう!

2 復興活動から学ぶ!
・南三陸町福興市、さんさん商店街、登米市6次産業等の復興活動のキーパーソンから話を聞こう!
・復興しつつある被災地の現場、地域を自分の目で見てみよう!
・聞いたこと、そして感じたことを参加者同士で話会ってみよう!考えていることをシェアしよう!

3 復興活動でつながる!
・東北を元気にしている人たち(山内さん、現地の方々、UEなど全国から集まる人たち、参加者同士)
・東北オフサイトミーティング、全国から派遣されている公務員と合流しつながろう

4 復興に向けたイノベーションをおこす!
・エコで心が安らぐ「1/fゆらぐLED」等、東北
・東北オフサイトミーティング、全国から派遣されている公務員と合流しつながろう

5 復興活動を知ってもらおう!思い出を記録し共有する!
・バスツアーの参加者がそれぞれ写真を撮影し、それをフォトブックとします。


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復興支援活動のポイント

・復興支援は戻ってきてから。まずは現状を知り友情を育もう。

被災地の復興は、長い年月を必要とします。継続的な支援をするために、  現地で直接、当事者からニーズ、抱える課題を聞き、共有します。被災地に勇気を与えるのは、共に悩み考えてくれる「友人」が周りいてくれることなのです。私達は「応援する友人」であること示すべく現地に行くのです。

・復興支援は戻ってきてから。東北×東京×南三陸の連携を活かす。

三人寄らば文殊の知恵です。被災した現場の人、被災地の近隣で支える人、首都圏の都市の人。三位一体となれば、新たな支援や、効果的な支援活動を実現できます。新たな支援となるイノベーションがこのツアーをきっかけにして生まれる可能性は高いのです。連携を生む仲間をつくり現地に行くのです。


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■行程

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7月27日(金)【 夜 】 ・ 新宿 コクーンタワー 前発 23時~

     ・ 車中 参加者自己紹介など              【車中泊】

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7月28日(土) 【早朝】 登米市

・ 東北オフサイトミーティングメンバー合流

・ 登米市コミュニティ H@!FM チア告知

・ 復興に関わるキーパーソンインタビュー

 被災から今日まで 現地被災者 兼 産業・雇用創出メンバー

 復興教育プロジェクト 経緯と抱える課題

 6次産業プロジェクト 経緯と抱える課題

 復興応援ディスカッション

【午後】・「登米市南三陸町フェスティバル」にて昼食チア応援パフォーマンス

・ 復興に関わるキーパーソンインタビュー

 登米市観光物産協会 阿部会長または三浦局長

 『登米市南三陸町フェスティバル』実例と抱える課題

 復興応援ディスカッション
【 夕 】 ・ ホテルチェックイン/休憩

           ・花火大会を見る。

・ 懇親会 東北オフサイトミーティング×T2S×ユナイテッドアース

            (ゆらぐLEDを囲みながら、振り返り、シェアリング)

【 夜 】 ・ ディスカッションまとめ              【南三陸歌津泊】

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7月29日(日)【 朝 】 ・ 朝食後 「夏まつり・福興市」へ

・ 復興に関わるキーパーソンインタビュー

 南三陸町 商工会 山内会長、漁協 及川善祐様、三浦洋昭様

 『福興市』 経緯と抱える課題

 『南三陸町さんさん商店街』 経緯と抱える課題

・ 『南三陸町さんさん商店街』チア応援パフォーマンス

・ 「語り部」体験

・ 復興に関わるキーパーソンインタビュー

 南三陸町 観光課 首藤様・ユナイテッドアース 瀬川映太様

 「語り部」 経緯と抱える課題

【 昼 】 ・ 昼 食(各自) 夏まつり会場にて

・ 14:00 南三陸町 出発

【 夕 】 ・ 車中 復興応援ディスカッションと振り返り

【 夜 】 ・ 22:00 新宿 コクーンタワー前着(予定) 解散

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お持ちもの:1泊分の着替え・雨具(ウィンドブレーカー)・スリッパ(車中)・日よけの帽子、

虫よけ薬(虫さされ薬)・ハンドタオル・ウェストポーチなどのバッグ(大きな

荷物はバスに残します)・バス行き帰り 車中のお飲み物。ネームカード(名刺)

アメニティ: バスタオル、フェイスタオル、シャンプー、リンス、石鹸、ドライヤー、

歯ブラシ&歯磨き粉、ヘアブラシ、シェイバー、ティッシュ、ハンガー

2012年5月20日日曜日

定例会のお知らせ~毎月第2水曜日はT2Sの日!~

T2Sでは毎月第二水曜日19:00から西新宿でお食事をしながら定例会を行っています。


定例会では、参加者の近況報告、交流を行いつつ、T2Sが行っている企画、プロジェクトの調整の他に、新たな活動の企画など参加される方が、行いたい社会的な活動などについて打合せをしています。

5月は、

◆東北に福アレ!福興支援バスツアー

◆夢の貯金箱を地域の社会的な活動の貯金箱へ。えどぷろ企画

◆そもそも会議 5.16中野 実践学園、6.6東京学園

◆参加者の近況報告

◆その他として、活動のSNSの活用 Googleプラスなど
について話し合われました。

バスツアーについては、

・福興市でチアガールのステージの他に、1万本のバナナを配る!というのはどうか?

・5月26日説明会出来れば都庁の会議室で!

・チラシを作成したので告知を開始(Facebookなどにページを作るなど)
貯金箱については

・江戸川区船堀地区、八王子、大田区など早々に200台設置する

・t2sで地域進行委員会 を作ろう! フレーム えどぷろ、たまぷろ
などが話し合われました。
これからも定期的に行って行きますので、参加されたい方はT2S運営事務局まで

ご連絡ください。tokyothinksusutainability (あっと)gmail.com
※メール送信時は、上記(あっと)を「@」に置き換えて下さい(スパムメール防止のため、このような取り扱いをさせて頂いております。あらかじめご了承ください)。

T2S運営事務局

2012年4月20日金曜日

3.28江戸川区の「やさしい椎茸工場」を見学してきました!

3月28日に江戸川区西小松川にある「やさしい椎茸工場」を見学させていただいた。やさしい椎茸工場は、島村運輸倉庫株式会社が自社の倉庫を改造して障害者の雇用を生み出すために作ったものだ。見学のきっかけは、1月21日に都立白鷺特別支援学校で行われた「白鷺祭」



にT2SメンバーがPTAのバザーのお手伝いに参加し、バザーのとなりで、しいたけと革製品を販売していた島村社長と面識ができたことから、お願いして行なってもらった。当日は、T2Sの東京をプロデュースする企画である「えどぷろ」でお世話になっているNPO「ことのはサポート」の柳田代表をはじめスタッフの皆さんとともに見学してきた。

島村運輸倉庫さんは、挨拶や感謝の心を大事にされ、〝日日感謝の気持ち〟〝お陰様の心〟をスローガンにされている。やさしい椎茸工場の他、荒川のクリーン作戦や棚田の米作りなどの社会的な活動も社員や写真の家族の方々が参加されているとのこと。会社の経営で実利を上げるだけでなく、人材づくりや社会づくりなども行われていることが工場を見学させていただく前に十分にわかった。

島村運輸倉庫株式会社 社長挨拶

http://www.shima-bun.jp/company_2.shtml

椎茸工場だが、設備の1/3しかまだ稼働させていないとのこと。直接地元で販売も行なっているが、細かく刻んで乾燥させて江戸川区などの学校の給食として供給しているそうだ。3月までは、椎茸栽培を近くの白鷺特別支援学校の生徒の実習で活用されていたそうだが、4月からは実習に来ていた白鷺特別支援学校の卒業生を社員として1名受け入れられるという。少しづつではあるが、確実に社会的にとても意味のある事業を広げられている。

やさしい椎茸は、地域の中小企業が起こした小さな事業だが、障害者雇用や地産地消農業だけでなく、地域を元気にする可能性を秘めている。T2Sでは、やさしい椎茸を西小松川、船堀地区の名物として、また地域の飲食店の協力を得て、B級グルメなどにできないかと考え発想は膨らむばかり!是非、詳細は工場見学に行って見て、感じてほしい。

次回、やさしい工場見学とともにどうやったらやさしい椎茸を応援できるか?また、地域活性として地域と連携できるのかワークショップを行う予定である。乞うご期待!!

2012年4月7日土曜日

【報告】3.12東京学園2年生進路ガイダンスでそもそも会議をやってきました!!

3月12日、目黒区にある東京学園高等学校(http://www.tokyogakuen-h.ed.jp/) で行われた「そもそも会議」に参加した。今回行われたそもそも会議は、学校が行なっている2年生の就職希望者に対する2年生への進路ガイダンスの中で行ったもので、NPO法人「子どもの成長と環境を考える会」代表の白井一郎さんが企画されたものだ。

 そもそも会議のお題は、「そもそも働くって何?」で、2月10日に行われたそもそも会議in都庁(http://tokyo-think-sustainability.blogspot.jp/2012/02/in-210.html)と同じお題。高校を卒業して就職を希望している2年生に対して、5人1グループになり4グループ2交代で、T2Sメンバーやそもそも会議発起人の松井和彦さん5名が、社会人の先輩としてそもそもガイド(進行役)を行った。

 そもそもガイドをやらせていただいた中で、参加された学生からは、

 ・親に迷惑を掛けたくないから早く働いて自立したい。
 ・そのために、ニートやアルバイトはいやだ。定職について自分を磨きたい。
 ・世の中の訳に立てるように、公務員になりたい。仕事も安定しているし。
 ・兄貴が土木作業員で働いていてかっこいい。親から自立して俺にも小遣いくれるし。

など、意外と言っては失礼だが、しっかりした考えを持っている学生が多かった。

その一方で、

 ・料理人になりたいけど、勉強するだけのお金がないので、どうすればいいのか迷っている
 ・何をしたいのか、まだ決まっていない。

など、まだどうしていけばいいのか迷っている学生もいた。

 身近な家族がどのような働き方をしているのかによって、学生たちも影響をうけているようだ。中には、両親の仕事は、きついのでやりたくないなどの発言をする学生もいた。

 そもそも会議をやっていて気がついたのは、普段、こういった話を学生同士がしていないということ。そもそも会議中に、学生同士がどんどん話で盛り上がり、「お前そんなことを考えていたのか!」と言ったことを言ったりする学生がいたりした。互いの発言に刺激を受けたり、また、そもそもガイドの話に耳を傾けて、将来どういう仕事ややりたいのか?将来の自分像を考えている節をみられたのは、とても刺激的であった。
 「そもそも働くって何だろう?」このお題を就職を控えた学生たちに行なっていくのはとてもいいことだ。そもそも社会人だって、学生だった。その頃、実社会のことを想像できただろうか?社会人が学生だったころ、明確に何のために勉強をしているのか?将来どういう仕事をしたいのか?明確に考えている、決めている人がいるだろうか?そういった意味で、中学生や高校生のうちから社会人とそんなことを話して、自分の将来のことを考えるだけでも、勉強の仕方、モチベーション、生活の仕方はかわるのではないだろうか。

 最後に担当の学生と先生からの感想を頂いたので掲載したい。

<学生>

「働くってことは大変難しくて、答えがないことを知った。よけいに早く就職したくなったです。」

「意外にみんな話がいっぱいでた。自分の夢を一つの目標にしていきたいと思った。また、他人の意見が結構参考になった。」

「今回はグループコミュニケーションだったので、自分で考えて自分で発言して、他人の意見を聞いて、さらに自分の考えが広がった。最終的に思ったことは、やっぱり働いて見ないとわからないというのが、自分の答えだ。」

「はたらくとか、仕事の内容などを、グループになって話したりして、すごく楽しかった。人によって考え方も、なぜ働くのかということも全く違う。働くことについてすごくかんがえさせられた。」

「今回の話を聞くかぎり自分がなぜ働かないのかと再び思い解すことができた時間だと思い、良い話が聞けたと思った。まず働くという目標を持つ!!」

<先生>

「ワークショップ形式で、初対面の大人と対話するというのがよかった。日頃、どちらかというと不まじめな生徒も、大人しい生徒も、みんながそれなりにちゃんとかたれていた。ということに、社会人の方々も驚いていた。誉めていた。」
今後、中野の実践学園など首都圏の高校、大学などでそもそも会議をおこなっていく予定である。そもそもガイドになりたい大人を大、大募集!

レポート:如月弦太郎

2012年4月3日火曜日

【募集】東北に福アレッ!復興応援ボランティア ツアーを企画、運営、参加してくれる方募集!

今年の夏に、南三陸町の福興市にいってみませんか?


一緒に企画を考え動いてくれる人、参加したい方募集!!

4月11日に西新宿で打合せをしたいと思います。

参加希望の方は伝助に入力を!(飲食代実費負担)

http://densuke.biz/list?cd=zhPXXH6DMcNZ7J7A

ちなみにこの企画は、都庁の新人かつ都庁チアガール部部長の青木(リエポン)

さんが発案の企画です。

東京チアガール20人と一緒にバスにのって南三陸の福興市に行こう!

http://fukkouichi-minamisanriku.jp/

以下、企画案です。ツアーについては4月中に調整し、5月に確定したいと思っています。

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T2S(Tokyo Think Sustainability)東北に福アレッ!復興応援ボランティア ツアー

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 私たちの住んでいるまちをサステナブルなまちへ。

 専門性や立場の異なる有志が集い、学習と実践を通じて、大いなる夢の実現を目指すグループです。環境や資源だけでなく、震災以降は地域の中小企業、商店街の振興、地域活性化につながるテーマに重点をおいて活動しています。

 今回のT2Sの東北応援ボランティアツアーでは、震災によりコミュニティが崩壊する危機に直面しながらも復興の足がかりを得た宮城県の「南三陸町」を訪ねます。住民(民間)・役場(行政)・商工会(中小企業)がどのように連携し、被災したコミュニティを守り新たな町づくりに臨んでいったのか、各方面の重要人物のインタビューを通じて、その実態を触れます。ツアーの主目的である ボランティア活動 は、同町が震災からいち早く復興の狼煙を上げたイベント「福興市」のお手伝いです。  「福興市」は、南三陸町から隣町への移住を余儀なくされた町民同志が月に一度、顔を合わせ、復興を祈願するお祭り。開催直後から多くの支援者が集まり、今ではボランティアを含め毎回、2万人近くの来場者が足を運ぶまでになりました。

 被災地で開催されるイベントとして最も成功したケースと言われています。また復興のキーとして忘れてはならないのが、NPOやボランティアの存在です。これらNPOやボランティアは全国から支援に来た有志たち。長く滞在するものが来たばかりの人たちを束ね、コニュニティを作っています。このボランティアとのセッションもツアーに含めてみました。短い期間のツアーではあるが、地域振興、コミュニティ、役場の関わり、民間人の活動など、どれをとっても密度の濃い現場が体験できると思い、以下のプログラムを提案します。

■平成24年7月27日~7月30日(月) 定員最大40名/バス

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7月27日(金)【夜】

        ・東京 都庁前発 23時~         【車中泊】

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7月28日(土)【早朝】

        ・石巻 現場体感 経由~ 登米市着

       【午前】

        ・全体像レクチャー 被災から今日まで(1h)

         →これまでの歩み 登場人物、出来事、アクションとレビュー

         ・仮設住宅 視察 コミュニティカフェ

         ・雇用創出事業 状況

       【午後】

        ・南三陸町 現場体感 津波語り部

        ・復興 重要人物インタビュー(時間の合間を見て)

         →商工会、漁協、役場、福祉課、観光課、学校関係者、

          住民 自治会長など

        ・福興市 設営ボランティア活動

         →夕方位からのお手伝い

       【夕】

        ・福興市ボランティア宿舎 前日MTG見学(社務所)

       【夜】

        ・シェアリング (登米市内泊) 【登米泊】

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7月29日(日)【朝】

        ・登米宿場発 南三陸 福興市準備手伝い

       【午前】

        ・福興市ボランティア活動

       【午後】

        ・福興市ボランティア活動

       【夕】

        ・福興市 打ち上げ参加(ムービー)

       【夜】

        ・21時 南三陸町出発 【車中泊】

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7月30日(月)【朝】

        ・6時~7時 新宿 都庁前着

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2012年3月25日日曜日

【報告】3.7 中小企業見学報告会&ワークショップ レポート

3月7日中小企業見学報告会&ワークショップを行いました。
内容 ・八王子中小企業見学報告(エイビット) T2S運営事務局

エイビット、エリオニクスから考える中小企業の戦略 

地域における中小企業と大企業の関係

   ・地域の産業振興、中小企業の強み 鈴木泰さん(都産業労働局)

   ・ワークショップ

    白井一郎さん(内閣府認証NPO子どもの成長と環境を考える会)提案

    「日本でいちばん大切にしたい町」プロジェクト 

     日本財団 夢の貯金箱(自動販売機で飲み物1本を買うと10円寄付される)

    と地域、学校(特別支援学校)

    荒 アレクサンドルさん(TSUTAYA)提案

    自分の住んでいる地域に投資することが価値がある。

    まちのバリューを上げる。⇒地元企業との連携
事務局の時間管理が悪く、皆さんからのお話しが聞ける時間がなくなり申し訳ありませんでした。以後、タイムマネジメントを徹底したいと思います。
さて、報告会終了後に都庁の近くにあるビクトリアンパブで参加者20名と交流会を行いました。

 我々が暮らす地域をどのように変えていけばいいのか?そのヒントとして、地域の中小企業は大きな基点になると考えます。今後、東京では江戸川区、板橋区、大田区、八王子市の4拠点、さいたま市大宮区を中心に、夢の貯金箱などを使って企業や学校と連携し、市民活動、地域活性を行なっていきたいと考えています。

2012年3月13日火曜日

1月21日 えどぷろ​企画「江戸川に行こう​!白鷺祭」報告

みなさま


えどぷろ長谷川です。

簡単ですが白鷺特別支援学校の学習発表会の報告です。

参加されたみなさま、お疲れ様でした。

あいにくの天気でしたが、T2Sから6名がバザーのお手伝いをしてまいりました。

売れ行きは好調で山盛りのバザー品がほとんど売れていきました。

また、在校生のインターンシップや卒業生の雇用を受け入れている地元の企業さんの

しいたけやお財布など(インターン生や卒業生が栽培・作製)も飛ぶように売れていました。
保護者会の方も地域の企業の方も一生懸命でとてもパワーを感じました。

現場にいってみると新しい発見があって楽しいですね。
柳田さん、すばらしい機会をセッティングしてくださいましてありがとうございました。
今後のえどぷろの予定ですが、
3月 作戦会議 (上旬~中旬)
4月 白鷺の支援と地元企業(やさしい椎茸)や商店街等との今後の連携を考えるイベント
などできるといいなと思っています。

またご案内をいたしますので、今後の活動もよろしくお願いします。
えどぷろ 長谷川 敦士

2012年2月29日水曜日

1.27八王子の中小企業を見学してきました!(㈱エイビット編)

地域の中小企業は、日本の産業のサプライチェーンを支え、大企業で起こせないイノベーションの創出に取組み、地域の雇用・人材育成に取組み、そして地域の行政の財源となるなど非常に重要な役割を担っています。T2Sでは、地域の持続可能性を保つ役割の一端として、中小企業が非常に重要であるということから、“中小企業と地域”について連続した企画を行なっています。

1月13日に都庁で産業労働局の奥村課長、鈴木(泰)係長をお招きし、座学で地域における産業振興や中小企業支援(「支援」という言葉は上から目線なので使いたくありませんが。)について考えてきました。今回は、“百聞は一見にもならず”ということで、実際に見て聞いて感じる見学会を企画し、行って来ましたのでレポートいたします。

今回お伺いしたのは、JR八王子駅から徒歩15分圏内にある㈱エイビット(http://www.abit.co.jp/)と㈱エリオニクス(http://www.elionix.co.jp/)です。この2社は八王子市の中小企業のトップを走る企業で、同時に会社へ見学に行けたのは、八王子の産業振興に携わって鈴木泰さんが、10年間かけて築いてきた数百の中小企業の社長との信頼関係及びネットワークのおかげです。あらためて、この企画をサポートいただいている鈴木さんに感謝いたします。

■ただならぬ門構え

はじめに、㈱エイビットさん(以下、エイビット)にお伺いしました。八王子駅から参加者と共に雑談をしながら歩くと、真新しい本社のビルの前に着きました。門構えを見てチョット驚くのは、会社の入り口に多摩大のビジネススクールの看板があることです。会社に入る前に、ちょっと圧倒されてしまいました。

本社ビルに着くと、檜山社長が出てこられ、直接対応していただきました。

■檜山社長は八王子のスティーブ・ジョブズだ!

見学者は15名。会議室(エイビットスクエア?)に案内されて檜山社長からお話しを伺いました。

「エイビットは、ものづくりでも、ITの企業でもない。SonyやNECを小さくしたような会社」

まず、エイビットという会社は、どんな会社なのかという説明がありました。檜山社長は、この会社を高専に通われていたころ17才で立ち上げ、現在53歳。40年経営されてきたとのこと。40年前に17歳の高専生が会社を立ち上げるということが、(悪い意味で)注目を浴びたそうです。この経歴自体に社長にとてつもないパワーを感じさせます。

ちなみに、あまりに面白かったのでプレゼンの写真を取らせて頂きました。上が若かりし頃のスティーブ・ジョブズ、下がビル・ゲイツです。創業期の若いころにお付き合いがあったそうです。ちなみに、檜山社長が仕掛けてMacintoshの日本版をDynaMacとしてCanonから発売し、スティーブ・ジョブズの逆鱗に触れたというエピソードで見学者全員爆笑でした!

■エイビット流 強い製品の作り方教えます

最近、ビジネス誌などにソニーを筆頭に日本の企業は、魅力的な製品を生み出さないといった記事が紙面を賑わしていますが、日本企業はかつてのように魅力的な製品を生み出せなくなってしまったのでしょうか?そうであればなぜ生み出せないのでしょうか?

そのような大企業の苦境を一刀両断するように、檜山社長から強い製品の作り方についての持論を聞かせていただきました。

・エイビットは、変わった製品を作る。(これ自体が凄いですよね!作れるんだから。)

・失敗を恐れるから大企業は同じような製品を作ってしまう。

・エイビットは、失敗を恐れないから売れる製品が作れる。

・大企業の製品開発は、製品を使っていないから何が大切なのかがわからない。

・エイビットは、欲しいものを作る。

そして、エイビットの直近のヒット商品、オフィスで使うような固定電話風のPHS「イエデンワ」とフリスクサイズの極小PHS「ストラップフォン」を手にとり製品開発の考え方についてユーモアを交えて説明いただきました。

檜山社長のツイッターのフォロワーには、アニメ関係者が多いようです。その人達の中で、イエデンワが流行っている。コミケとかで、みんなおもむろにカバンから卓上で使うような大きなイエデンワを取り出して電話しているそうです。想像するだけでおかしいですね。

イエデンワは、持ち歩くこともできますが、充電式乾電池で長時間使用できるので、オフィスでも向いています。配線工事などがいらないとの、持ち運びができます。ちなみに、ウィルコムでは、2年間使用すると本体代金は無料になるプランがあるそうです。参加されていた方の中でもイエデンワを購入された方がいて、便利で通信料も下がったということ。。

また、フリスクサイズのストラップフォンは、販売店では予約待ちの状態。日経デザインの表紙(写真)を飾るなどマスコミの取材が相次いでいるそうです。フリスクサイズにできたのは、エイビットがPHS用の半導体事業をもっているから。フリスクサイズは、もちろんデザインなどにもこだわっていることも開発の狙いにあるようですが、携帯電話事業のニーズを半導体事業部門に要求することで、技術の向上も狙っているようです。

檜山社長は、それらの商品を手に取り、

「マスコミに出るとそれだけのイメージができる。でも、次の世代に引き継ぐために、(会社の)ものづくりの企画をアピールすることがこれから重要になってくる。門がまえのデザインが重要。」

といい、40年経営してきた会社の世代交代を考えているような話に移って来ました。

「エイビットのような会社も接遇が大事だといっている。また、新しいものを創っていくというのは、理念が大事。「執着」「愛着」「愛を念う」」

だんだんと檜山社長の独自の経営理念を語る口調が熱くなって来ました。

はもうダメだとかエイビットの新製品を2つお見せいただき、強い製品の作り方

■エイビット流 強い人材の作り方教えます

強い製品の作り方に続き、人材育成の話へ。檜山社長は、社員の技術者について“だんごむし”社員は、“ホチキスの針”だとおっしゃいます。落ち葉の下で、コツコツと落葉を食べ続ける。単純なことをコモって仕事をし続ける。そういうことでしょうか?ホチキスの針というのは、言われた仕事をきちんとこなす

この表現を聞いて、経営者としての誇り、責任、覚悟をすぐに感じました。いくら社員がすごいこと、偉そうなことをいっても、経営者と社員の間には、相当な違いがあります。これは、行政組織でも同じ事。首長がしっかりと経営しないとだめです。なので、T2Sは考えるダンゴムシ羽根のはえたを育てています。笑

エイビットは、行儀や接遇以外に、専門教育を中堅社員に行なっています。檜山社長の人材育成の情熱は、、本社に多摩大学ビジネススクールのサテライトキャンパスを作ってしまった。「中堅社員をビジネススクールに送り込んで、MBAをとらせると、ダンゴムシの世界が広がる。」檜山社長は満足そうに語っていました。檜山社長自身、高専生時代に起業された。社員の方の中にも、高卒の方がいるらしい。でも、エイビットに務め、高卒から大学院卒へ学歴をアップさせる。経営学修士を取らせる。このことに、檜山社長の社員に対する愛情や経営者としての誇り、自信を感じてしまうのであった。

■これからの時代の生き方

檜山社長は、製品づくり、人材づくりの話からこれからの企業のあり方について話された。

「八王子の中小企業の社長から、『これからの会社の経営をどうして言ったらよいのか?』などと相談を受けることがある。私は、アドバイスの一つとして『金を社員の人材育成につぎ込むべきだ』というのだけど、中小企業の社長たちは、それをどれだけわかっているのか知らないが、そんな相談をしていてその後、酒を呑みに行ってしまう。(私も酒を飲むが)そんな時間があるのなら、学んだり人材を育てることに時間やお金を使うべきなんだけど。」

今までの日本の社会は、山をずっと登ってきた。でももう山を降る時代になってきた。みんな山の登り方は、知っているが、山の降り方は知らない。もっと先を見ていかなければならない。次の3つを高めていきたい。

「進化する力」、「NEBARU力」、「目覚める鼓動」(情熱)

そのため、社内にインキュベーション施設(写真)を作った。そして2つのグループを招き入れた。一つは、アンドロイドを作るグループ。もう一つは、アニメ。

アニメの発想を製品づくりに取り入れようとしている。また、このようなことが、強い地域づくり、人材のスクランブル交差点として力を持っていけたらと考えている。

■檜山節に圧倒され、参加者から社長に質問へ

Q1:このような独自のアイデアの視点はどのように創ってきたのでしょうか?

A1:業界で長くやっていると新しいことだけでなく、古いことも学ぶ。(うまくいくことへの)球筋が見えてくる。過去の人達の成功本をみると、できたかったことが書いてある。(成功は少し、失敗が多い。また、出来なかったことをネタにする。)まっすぐ見ることも大事だけど、曲がってみること、分析する能力が大事。

Q2:製品をつくるときに、このアイデアで行こう!と決めるのは誰でしょうか?

A2:私が決めて、トップダウンで行う。そして社員と話す。たまに、社員からもアイデアが出てくる。

Q3:エイビットで社長がいなくなったら会社はどうなるのですか?

A3:会社を受け継いだ人が、業種を変えたらいいと思う。次のリーダーに任せる。

Q4:八王子に会社を置いたのはどのような理由でしょうか?

A4:都市銀行があるなど立地条件。八王子では、立地条件を生かし新しい通信の実験もした。また、都心に行くと全体の一つの企業となって存在感がなくなる。八王子だから価値がある。これから時間と距離を縮める実験をしていきたい。

Q5:新しいものを創るのは、技術系じゃないとダメでしょうか?

A5:私は、20年後は、日本の企業はだめになると思っている。それは、今48歳以上の人たちの影響力がなくなるからだ。なぜ、48歳以上かというと、物がないことを知っているからだ。新しいものは、無いことを知らないとできない。ものがありふれて、選択だけしているような人には、新しいものはつくれない。アニメの中の発想は素晴らしいものがある。ただ、アニメータなどの処遇が悪いのが問題だ。だからインキュベーションをつくってアニメとの関係をつくっている。

最後に、檜山社長のプレゼンは、檜山社長の思いとユーモア満載でまさにスティーブ・ジョブズばりでした!製品とともに社長の人柄、思いにすっかりファンになってしまうのでした。その後、イエデンワとストラップフォンを探しに、ヨドバシへ。。

檜山社長 お忙しいところ丁寧に対応いただきありがとうございました。

次回、㈱エリオニクス編に続きます。乞うご期待!!