2013年4月22日月曜日

【報告】3月8日大宮の日に映画「商店街な人」上映フューチャーセッション@大宮 を行いました!(1)

3月8日(金)大宮東口のコワーキングスペース「7F」で映画「商店街な人」上映フューチャーセッションin 都庁を行いました。このイベントは、1月16日、都庁で行ったキックオフ的上映フューチャーから引き続き、地域の活動を活性化すべく大宮で行ったものです。当日は、大宮やさいたまで地に足をつけた活動している方々が約50名参加いただき、映画「商店街な人」をみて、これからの地域を考え、それぞれの地域で何ができるのか話し合いました。

■まちをいつ元気にするのか?今しかないでしょ!

 今、大宮東口はコワーキングスペース7Fをはじめ、大宮卓球場、モアレコードなどビルの空き店舗を利用した「場」に、地域の人たちだけでなく周辺の地域からも人々が集い、様々なつながりを作り始めました。そんな変わりつつある大宮東口ですが、もちろん今までもまちを盛り上げている人たちがたくさんいらっしゃいました。でも、これらのできつつある新しい地域の「場」は今までのものとは明らに異なる点が幾つかあります。

・働くこと、スポーツ、音楽などをキーワードに様々な人が集っていること。
・地域とのつながりを大事にして新しい価値を生み出していること。
・今まであった店舗などのスペースを利用して、新たな人が集まる場をつくっていること。
・大宮、さいたまだけじゃなく他の地域からも人が集っていること。
・役所の支援を受けないで、ビジネスベースで活動が継続していること。

そんな「場」ができつつある大宮東口で、それらの場所、活動している人をつなげていったら、もっともっとまちが元気になる!1月16日のキックオフイベントの次は、いつ、どこでやるのか?考えることもなく、大宮でしょう!やるなら今しかないでしょう!そして、3月8日です。これは、038がオーミヤと読めるので、語呂合わせで、我々が勝手に大宮の日としたものです。そんなノリでまちを盛り上げていくきっかけになればいいと思い企画しました。

また、T2Sでも、昨年都内で実施したえどぷろ、たまぷろの大宮・さいたま版であるI LOVE SAITAMA ぷろでゅーす(さいたま市後援)というイベントを6月30日に企画しています。ただ、イベントをして終わりでなく、地域の人を巻き込みながら、関わる人達がつながり、もっともっと地域を良くしていく動きになればと思い実施します。そのイベントにも関連し、大宮でフューチャーセッションをやることにしました。

 ■まずは映画で集いの場をつくること。でも話し合うだけではもったいないぞ!

 最近、日本各地で地域を題材とした映画が上映されています。また、その流れの上映スタイルとして、映画を見た後、ワールドカフェなどのダイアログを行うことが定形化しています。もちろんそういった対話をすることで、気付きのようなものがありますが、対話のための対話、イベントのためのイベントでは、折角の映画やイベントが十分に活かされていないように感じていました。

・住んでいるまちをもっと知りたい!
・住んでいるまちにもっと参加したい!
・住んでいるまちをもっとよくしたい!

そう思っている人が自分たちのように、きっとたくさんいるはずです。でも、皆さんきっかけに出会えないでいるようです。そんな場作り、きっかけを作ろうと思い、このイベントを企画しました。そして、映画「商店街な人」は商店街の映画じゃなく、地域や社会をみんなで考えることができる映画です。地域や社会を考えることは、とても敷居が高いかもしれません。でも、この映画は、ふと“自分だったらどうするのだろう?”と考えてしまう。みんなと話したくなる。そんな不思議な力が隠されています。

今、大宮、さいたまは、とても元気な人たちが集まり、場を作り、楽しみながらよりよいまちを変えて行こうという雰囲気に満ちています。そのひとつひとつは小さいかもしれません。でも、その人たちを結びついていけば、もっとワクワクすることができるはず。それだけじゃなく、そんな楽しい地域に市民が参加しないというのはもったいないと思っています。市民が楽しく地域や社会に参加して作っていく、そうやって社会が変わっていくのだと思います。

そして3月8日は大宮(038)の日です。役所や企業が作った記念日ではなく、市民がつくった記念日です。そんな市民がつくった記念日に、市民のみなさん集まる場を作りました。参加資格は、さいたま、大宮が好きなこと。“LOVE SAITAMA”です。市民の記念日をきっかけに、これから行われる楽しい企画に、地域にもっともっと参加して、社会を変えていくきっかけになればと考えています。


 

■大宮、さいたまのキーマン オンパレード!

映画を見て、参加いただいた皆さんが地域のことを考え、行動に移して行く。そういうきっかけになればということで、上映の前に、地元で活動している人、活動しようとしている元気な人たちに、SAITAMAへの思い。ご自身の活動を3分間ずつプレゼンしていただきました。

・コワーキングスペース7F 星野さん

障害を抱え、入院中ITを学び。障害者のコアな情報を発信することの活動を通して、情報発信するワードプレスという会社を興しました。会社を興したというか、法律予備校に勤めながら、趣味でやっていたようなことが、顧客から本気でやって欲しいと言われ会社にしたそうです。昨年まで、都内に事務所がありましたが、耐震化工事をやるとのことで、地元大宮にオフィス、コワーキングスペースを構える。

会社にとらわれない、新しい働き方をしている人たちの働く場を提供。7Fには、全国からすごい人たちが集まっています。

星野さんからは、地域への思いとして
(1)働くための知識や人脈を増やし、仕事のマッチングできる場を作る。
(2)子育てしながら働いている人を応援。
(3)地域の課題解決の場を作る。

の3点についてプレゼンして頂きました。

星野さんの活動のコワーキングスペース7Fはこちら>>(
http://office7f.com/

・アートフルゆめまつり 出口さん


大宮駅周辺をアート(音楽、踊り)であふれさせる市民のお祭り、アートフルゆめまつりの実行委員長。気さくな人柄でアートフルゆめまつりのイベントをみんなで盛り上げています。大宮の音楽イベントは彼が結構仕掛けています。
出口さんから地域の思いとして

「まち」を「希望(ゆめ)」の実現の場に!
「みんなが作り手、みんなが主役!」

多くの人が集い、住まう大宮。多くの人が活動・躍動する姿そのものこそが大宮の魅力。
この魅力をおもてに出していく「まつり」を、地域にひろげ、根付かせてゆく。

という思い、活動のプレゼンをして頂きました。

出口さんが事務局長をしているアートフルゆめまつりの活動はこちら>>(
http://www.aymo.jp/
・大宮ぷろでゅ~す、大宮経済新聞、038カフェ 安部さん




えどぷろ、たまぷろの発想の根源、大宮ぷろでゅーすの仕掛け人。環境NPOの理事で、まちづくり(区民会議)などにも精通。障害者と市民をつなぐ038かふぇを私たちを巻き込みやっています。ちなみに、038かふぇで買物をすると、038チャレンジというものができ、38秒ピッタリでストップウォッチを止めることができた人に商品を大宮にちなんだ提供。

安部さんからは、大宮ぷろでゅ~すのイメージビデオを上映していただき、大宮への熱い思いをプレゼンしていただきました。

安部さんの活動 大宮経済新聞(
http://omiya.keizai.biz/


・銀座商店街理事長、大宮コンなど 栗原さん


銀座商店街の理事長。大宮コン、カクテルイベント「オオミヤ×カクテル」など、まちに関するイベントを数多く企画。とてもセンスが良いアイデアを出すアイデアマン。しかもイケメン!

栗原さんからは、地域への思いとして



「大宮の良さ」、「東口の良さ」を忘れてませんか?
「?」と「?」をつなげて新しい何かを作り出す!
オモシロくなきゃ意味が無い!

というコンセプトを元に、地域に対する活動と思いをプレゼンしていただきました。

栗原さんの活動
大宮コン(
http://www.038lover.com/omiyacon/

 




・埼玉ビズガーデン~20代の朝活~ 東井さん




IT企業に勤めながら、若い人を元気に。また、若い人たちのパワーを地域に繋げたいという思いから、おおみや周辺で20代の朝活をやっています。
6月30日の銀座商店街のイベントにも、朝活メンバーを中心に「こんなまちにしたい」コンテストを行う予定。

東井さんからは、地域への思いとして

自分が20代のときはたくさんしたいことがあっても、どこにどうやって話を持っていけばいいかわからなかった。一人の力は小さくても、集まれば大きくなる。それを“地域”というカテゴリーで気軽に集える場所を作って、同世代や上下のつながりや流行を作りたい!

 そして、

大宮、さいたま市、埼玉を

①20代の力で
②WEBを活用して
盛り上げる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

と、これからの抱負を熱くプレゼン頂きました。

東井さんの活動 埼玉Biz garden (http://www.saitamabizgarden.com/


・JeweLAB、大宮卓球場 福島さん



昨年、大宮卓球場ができ、コーチ-をやりはじめたことから、地域のひととふれあい、楽しさを実感する。生まれも育ちも大宮だが、地域とのつながりが今までなかった。これから、楽しさをしったので何かやりたいと思っていらっしゃいます。特に、奥さんとともにやられている手づくりジュエリーを通じて市民の方々との交流を考えている。6月30日のイベントでは、ジュエリー製作のワークショップを行う予定です。

福島さんの地域への思いとして

大宮生まれ大宮育ち29歳 新宿のIT商社営業マン。
ほんの数年前まで地域との繋がりがなかった。
「大宮卓球場」のコーチをして地域のさまざまな人に出会えた。
毎日大宮に帰るのが楽しみで、これからどんな広がりがあるのかワクワクしている。

そして、そんな地域に一歩踏み出した福島さんが行なっている活動として

①おおみや卓球場のコーチ
②大宮北中卓球部のコーチ
③ジュエリーブランド「jeweLABO」(
http://ameblo.jp/jewelabo/)の営業


・I LOVE SAITAMAぷろでゅーす 白井さん

6月30日にI LOVE SAITAMAぷろでゅーす(えどぷろ 大宮版)を行う。気軽に行ける地域の学校の相談会「さんだる相談会」など地域と学校をつなげていくことをやっています。その他、教育関係のネットワークを通じて、キャリア支援なども。T2Sと市民と地域を結ぶ、えどぷろ、たまぷろを、板橋、八王子、大田で実施。今年は、さらに発展して、オオミヤで!!




白井さんの地域への思いとして(長いのですが、一言で言うと30年後後悔しても遅いぞ!ということのようです!余りに長いので会場から笑いがでていましたよ。)

日本の将来を考える上で、人口動態からの分析は欠かせない。将来を語る上で欠かせない「枕言葉」が「少子高齢化」である。その状況を眺める上で、2050年とは、団塊の世代は100歳以上となり、団塊ジュニアも「75-79歳」層の後期高齢者となる時代である。団塊ジュニアから下の世代は、逆三角形のような形状であり、若年層ほど数が少ない。一方、団塊ジュニアより上の世代を見ると、85歳以上の女性高齢者が圧倒的に多い形状となっている。男性の場合も85歳以上は300万人以上となる、と予測されている。一方で出生率は、2000年代に入ってからは、減少に歯止めがかからなくなり、2050年には50万人をも下回るようになる、と予測されている。

少子高齢化が招く日本の暗い将来

(1)ニュータウンのスラム化、ゴーストタウン化:(2)さびれゆく地元の商店街:(3)活力低下と財政負担の増加

日本の暗い将来を防ぐためには、社会制度の再構築

 
①物の生産でフローを稼ぐのではなく、ストックの有効利用で、必要なフローを生み出す。言い換えれば、形のある物、使えば減る物に主体を置くのではなく、形のないもの、使っても減らないものに価値をおく活動を主流とする。


そんな素敵で、地域に熱い思いをもった方々にプレゼンしていただきました。こんな人たちがいるんだから、絶対にもっともっと良くなる!地域が楽しくなる!会場の方々もきっとそう感じたことでしょう。そんな人たちの余韻が冷めやらぬ中、映画上映となります。
 後半のレポートは(2)に続きます。乞うご期待!!

レポート:T2S映画「商店街な人」上映フューチャーセッション推進実行委員会