2012年11月10日土曜日

えどぷろ+(プラス) 城北@大東文化大学を行いました!報告レポート(1)

■震災後分かったこと。そして私たちにできること。

T2Sでは、震災以降の社会を考えるため、様々な現場を見てどうあるべきか話合ってきました。

その結果、市民が社会に出てきていない。表出した防災、エネルギー、原発、絆(コミュニティの崩壊)・・・それらはすべて、役所や専門家に任せっきりだったんじゃないかと。社会に無関心で社会との接点が不足していることを問題の一つに掲げました。

もう一つは、社会や組織には常にイノベーションが必要で、エネルギーや環境、教育、福祉などの社会的な問題へのイノベーション、つまり答えを実は、市民がもっているのではないか?と考えました。

そういったことから、八王子市で見てきたことなどを踏まえて学んだこととしては、地域に根づいた学校、企業などの地域の拠点・定点が必要で、しかもそういった定点に集う人々や場の中には、非常に魅力的なものをもっていることがわかりました。私たちは、マスコミに取り上げられている国の政治や大企業の活動の大きなことに目がいきがちになっていて、自分の暮らしている地域社会の状況を知らずにいたり、関わりたくても関われずにいたりしますよね。実は、地域には思いのある市民、企業、NPO、学校、様々な活動をしている団体がたくさんいます。そういった地域の方々の活動は、有意義で、面白くて、魅力があるのに、活動や組織の規模が小さかったり、その魅力に気づいていなかったり、なかなか情報発信ができていないことが多い。 

市民や企業、学校が地域に参加し、互いの価値を見出し、結びつくことで価値を高め合うことはできないか?そして参加する人たちが楽しみながらよりよい社会ができるのではないか?そうすれば、今の社会の負のスパイラルから正のスパイラスにすることができる。震災以降の社会に、そのようなことが求められてくると考えました。


■えどぷろ+(プラス)~地域のみんなで“まち”を楽しくプロデュースする発想~

「こんなまちにしたい!」というみなさんの気持ちを積み上げ楽しみながら参加でき、実は社会課題の解決を目指しているコンテンツをたくさん持ち寄って地域で盛り上げよう!そういった活動の基点となるイベントをご縁のある様々な地域でやろうということになりました。その基点となるイベントは、地域での新しい出会い、地域の発見、つまり地域への“気づき”を感じてもらうことを期待して。そして、どうしたらもっと良くなるのか?楽しめるのか?ということを考えることで、関わる人が地域を“築いて”いくことができたら最高だと考えました。そのため、あくまでも基点として考えていて、そこからスピンアウトして知り合った方々が継続した活動をしていくそんな構想で企画を開始しました。


震災以降、構想一年半を費やし、考えてきたことを企画し、まず板橋から実行することになりました。「えどぷろ+」を行うに当たり地域の方々を多く呼びたい!それと、地域の定点である学校という場で行いたい。また、学校側からも地域とつながりたいというニーズもあり、子供の成長と環境を考える会の白井さんが行なっている「さんだる相談会」にたくさんの地域の学生が集まるということで、合わせて行うのがいいということで進めて行く事になりました。

それが「えどぷろ+」の始まりです。

 


■まず東京の地域活性を!板橋の定点、大東文化大学板橋キャンパスでやりました!

前置きが長くなりすみません。それでは、「えどぷろ+城北」のレポートにまいります。 
平成24年9月8日(日)、大東文化大学板橋キャンパスにて「えどぷろ+城北」を行いました。

当日は、準備開始の朝8時ごろから集中豪雨に見まわれるハプニングがありましたが、学校側の協力でテントを事前に設置していただいていたため、大きな混乱はなく準備を進めることができました。

午前中から行う地域イベントとして
・板橋区防災マップを知ろう!(大東文化大学中村ゼミ)

・自転車さんぽ◆タウンライド板橋(NPO法人日本自転車環境整備機構)

・板橋のいっぴんの商店街(板橋のいっぴんの商店)

・チアダンス体験教室(都庁チアリーダー リリーガル)

・そもそも会議(そもそも会議)

そして

・さんだる相談会(NPO法人 子供の成長と環境を考える会)

を行いました。



■自転車さんぽ◆タウンライド板橋

まず、午前10時からNPO法人日本自転車環境整備機構さんの協力のもとに行った「自転車さんぽ◆タウンライド板橋」がスタートしました。

自転車さんぽとは、マップに示されたチェックポイントを推奨ルートやヒントを頼りに自由に巡り、チェックポイントで出された三択問題の答えを探し、どれだけ多くの正解が出せるかによって順位を決めていく自転車を使ったラリー形式のゲームです。

もっと簡単に言うと、自転車に乗って行うまちのお宝発見ゲーム。気づかないまちのスポットや風景などを実際に自転車で風を感じながらまわってみる。地域に愛着をもったり、地域の価値を再発見できるとてもおもしろい企画なので、自転車さんぽと板橋のいっぴんをコラボさせていただきました。

エントリーの手続きを済ませると、参加者は、自宅から乗ってきた自転車やレンタルサイクルで借りてきた自転車に乗って自転車さんぽがスタートしました。普段、私たちが生活していながら気づかなかったまちの風景やランドマークを環境にやさしい自転車でめるぐことができたようです。

スタートして3時間で、結果を集計して順位を発表となりました。順位の高い人には、なんと豪華商品が!「ベリ・デリごはん まるうま」さんの“まるうま揚げたてあげパン”の3本セット引換券や「パセリ」さんの板橋ラスクなど板橋のいっぴんの商品も景品として配られました。


自転車さんぽを行なってみて、大東文化大学周辺は、自転車歩行者道が整備されていることがわかりました。

しかし、一方板橋区にはレンタルサイクルがなく、東武練馬駅南側にある練馬区のレンタルサイクルが有効につかえることがわかりました。自転車さんぽと板橋いっぴんのコラボ企画は、はじめて行ったため、反省点も多々ありますが、いっぴんの商店が板橋区内に散在していることから、自転車さんぽとのコラボは有効だと思いました。

 NPO日本自転車環境整備機構さんは、自転車さんぽのほかに、正しい自転車の乗り方や整備の仕方、行政に対して自転車環境整備の提案などを行なっています。今後も、環境にやさしい乗り物である自転車、風を感じ地域の風景や自然を感じることができる自転車を通してもっと魅力的な企画を実施していきたいと考えています。乞うご期待!!

 (第一回レポートは、これまで。このつづきは、レポート(2)でお伝えします。)

レポート:T2S事務局