2010年7月31日土曜日

下水道協会誌7月号に漆原が、月刊ガバナンス8月号にT2Sが登場!!

私(漆原)が下水道局時代に研究していたものが、下水道協会誌7月号(下水道業界で一番格式がある機関紙)に査読付き論文として「紫外線による一酸化二窒素及びメタンの分解に関する研究」が掲載されています。


内容は、温室効果ガスとしてCO2の310倍の一酸化二窒素(N2O)と21倍のメタンガス(CH4)を紫外線で分解するという研究です。下水道事業は、大量の電気エネルギーを使って、家庭や事業者から排出される汚水をきれいにして川や海に放流をしていますが、それとともに、汚水を処理する工程でN2OやCH4が大量に放出されています。これらは、希薄で大量であること。また、分解や吸収する技術がなかったことから全く対応がされてきませんでした。

これら温室効果ガスが10km以上の上空の成層圏で紫外線によって分解されていることに注目し、私が企業や大学と話し合いながら研究を始めました。目標は、下水処理場への装置の導入を視野に入れながら、基礎データを取るということでしたが、結果は、分解されるがかけるエネルギーより、分解される気体の量が少ないことがわかり、基礎データ収集で終了しました。ただ、どのような傾向で分解がよくできて、何がダメなのか?ということが少しでありますがわかりました。

実は、これらのガスは、畜産や水田、林業などからも同じように希薄でありますが、大量に大気放出されています。また、十分に科学的に証明されていませんが、これらの気体が大量に放出されると、成層圏の大気の構成が変わり、地球上に非常に薄く存在する対流層へも影響し、温暖化が加速するなどの問題を指摘する研究者もいます。今後、私の研究を足がかりにもっといい技術ができていくことを期待しています。



もう一冊、月刊ガバナンスにT2Sが紹介されています。なぜ、どういう経緯でT2Sを私が立ち上げたのか?これからどうしていこうと思っているのか?など猪瀬さんや藻谷さんの白熱教室の状況を交えながら副編集長の三海さんから取材を受けた結果が記事になっています。外部発信担当の平松優太さんも出ていますよ。これを機に少しずつメディアに出ていきたいと思っています!ご注目を!



レポート:漆原隆浩

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