8月26日(金)エコギャラリー新宿において行った「これからのエ~ネ・ライフスタイル in 新宿」イベントの実施のご報告(パート2)をさせていただきます。前回ご報告しました実施報告パート1では、新しい価値観や技術で社会を変えていこう!という5名の方々にショートプレゼンをして頂き、その熱い思いをベースにダイアローグを行いました。
イベントの最後に、駆けつけてくださいましたRio+20 国内準備委員会共同議長である崎田裕子さんから「地域連携で実現する環境のまちづくりと環境NPOの役割~今できるライフスタイル~」というテーマで講演していただきました。
講演のはじめに、会場のエコギャラリー新宿に展示してあるソーラークッカーを見られて、ヨハネスブルグで行われた地球サミットに崎田さんが参加されたときに、地元の方々がソーラークッカーでごく自然にお茶を入れたり、料理を作られていたそうです。そもそも崎田さんは、エコギャラリー新宿の指定管理者(表現が固いですが・・)NPO法人新宿環境活動ネット代表理事でもあります。ヨハネスブルグで行われた地球サミットの話から新宿区に根ざした活動について。さらに、日本レベルの「低炭素・循環型・自然共生」をつなぎくらし・地域から実現する持続可能な社会の活動として中ノ俣“棚田米”プロジェクトなどの紹介がありました。グローバルな視点から新宿区に根ざした活動をされている崎田さんのお話は、実に説得力がありました。
特徴的だったは、トリプルボトムライン(経済、社会、環境)をベースにしたスライドです。環境に低炭素社会。経済に技術革新。社会にくらし、仕事。と置き換えて、循環型社会と生物多様性を加えています。真ん中にパートナーシップ。つまり連携、協働という言葉を示されました。崎田さんの地に足をつけながら、その地域を連携させていき地球レベルの問題を考えられている視点がよくわかりました。
崎田さんの熱い熱いお話で少々イベント時間が超過してしまいましたが、その熱気を交流会を行う別会場に持ち込んで、楽しく元気にお酒を飲みながら交流を行いました。
最後に、このイベントで使用したゆらぐLEDの評価をご報告します。
◆イベントの成果としてゆらぐLEDの省エネ効果
会場の約2,500W(Hf蛍光灯18本、蛍光灯48本)の蛍光灯がゆらぐLEDによって、60W(ゆらぐLED7台)の消費電力になりましたので、98%も電力を減らしたことになります。LED(白色系)は省エネ機器としてのイメージがありますが、実は、省エネ性能としては、蛍光灯と同じくらいです。特に、今回使用した暖色系のLEDは、白色系LEDに比べて2割くらい効率が悪いので、蛍光灯には及びません。
では、なぜ省エネができたのかというと、LEDの技術ではなくゆらぐ明かりを使って、蛍光灯を使うものより薄暗くしたからです。つまり、LEDやゆらぐ技術というイノベーションだけでなく、その利用方法にゆらぐLEDはパラダイムシフト(ライフスタイルシフト)を起こす可能性があることを示せました。対話の場の設定として、オフィスのような隅々まで明るくするようなものではなく、薄明るいほうがいいという価値観の変化を参加された方々に体験して欲しかったのです。ライフスタイルのシフトは、どうなのか?という議論ではなく実際にその例を体感して、薄明るい空間の価値観、他にどんなものがあるのか皆さんにかんがえていただきたかったのです。
◆アンケートの集計結果
ゆらぐLEDを使ったダイアローグを行った後に、ゆらぐLEDについてアンケートを取りました。回答いただいた19件について
・ゆらぐLED照明はいかがでしたか?
□大変よかった □よかった □普通 □悪かった □大変悪かった
という問に対して、
よかった 10件
大変よかった 8件
普通 1件
という結果をいただきました。
・ゆらぐLED照明をどのように感じましたか?(複数回答可)
□やすらぐ □省エネ □前向きになれる □温かみがある □話しやすい
□人の話しを聴きやすい □まぶしい □刺激的 □気になってしまう
□家にほしい □全然なにも感じなかった
やすらぐ 11件
温かみがある 10件
省エネ 4件
前向きになれる、人の話を聴きやすい 3件
話しやすい、家に欲しい 2件
という結果でした。ゆらぐLEDは、省エネだけでなく使う人にやすらぎや温かみなども感じてもらえるものだということがアンケートの結果からわかりました。
この夏は、義務感や我慢による無理な節電を行いました。これからは、こういった皆さんが楽しんだり、やすらいだり、ワクワクしてもらいながら、省エネができるような付加価値の高いイノベーション(サスティノベーション)を創出、サポートしていきたいと思っています。ちなみに、イベントをきっかけとしてFacebookでグループを作り、情報をやりとりしています。
この夏だけのムーブメントにならず、継続してエネルギーの消費が少ない持続可能な社会に向けて少しでも活動ができたらと考えています。
今後ともどうぞご期待ください。
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