2011年10月15日土曜日

【告知】無縁社会ワークショップ~「日本の、これから」から1年~(11.24@新宿)


東京が描く都市型モデルを探求するTokyo Design Model City(以下、ToDeMo.)が、この度、無縁社会に関するワークショップを開催します。
無縁社会とは。
地域コミュニティとは。
そして、あるべき未来とは。
皆さんと一緒に考え、行動につなげる企画。
ご参加お待ちしております。


【 日 時 】平成23年11月24日(木)18時30分~(2時間30分程度)

【 会 場 】都庁第2庁舎10階213・214会議室(定員60名程度)

【 内 容 】 無縁社会研究報告会及び参加者によるダイアログ

・ファシリテータープレゼン「『日本の、これから』から1年~研究進捗報告~」(仮)

・参加者ダイアログ「あなたの考える『地域コミュニティ』ができること。」(仮)

【参 加 費】100円

【募集期間】平成23年10月17日(月)から平成23年11月22日(火)まで

【申込方法】こくちーず(http://kokucheese.com/event/index/19394/)から

【ToDeMo.について】
 Tokyo Design Model City(略称:ToDeMo)は、ポスト3.11における東京都市圏の地域コミュニティについて考える若手職員サークルです。HPは、こちら(http://todemo.jimdo.com/)。

宜しくお願いします!


<『日本の、これから』から1年とは> -------------------------------------------------

○昨年秋、NHK市民参加型番組「日本の、これから」(現在は終了)で無縁社会を取り上げた際(2010.10.30放送)、番組座談会が開催され、平松をはじめとしたT2Sメンバーが出席し、議論に参加。これを機に様々な人たちとこの問題について考える場を提供したり、自主的な研究を進めてきた。
○今年1月、NHK「日本の、これから」座談会〈無縁社会〉参加報告会を開催。タイガーマスク現象の高まりも相まって、好評につき第2弾を企画していた最中、3月に東日本大震災が発生。メンバーも被災地へ向かい、復興支援に当たった。
○3月の震災以降、地震や津波によって我が町を失ってもなお、絆の深さや地元コミュニティの再建に取組む東北の人達の賢明な姿を目の当たりにし、3・11以降の地域コミュニティを考えるように。
○5月、都市における先鋭的な課題について、若手職員を中心に集まって共同研究を行う「都市政策研修」に、平松をはじめとしたT2Sメンバーが受講。「無縁社会と地域コミュニティ」について政策提言を行うべく、通年の研究を始める。
○6月、「東日本大震災・震災支援報告会&意見交換会」を開催。仕事、ボランティア、プロボノ活動等、様々な経験をした人たちが集まって議論を深める。7月以降は、共同研究と並行して、都内各地のNPOや商店街、コミュニティビジネスを展開する民間企業等へフィールドワークを行う。
○10月、トークライブ「ひきこもりたちの東日本大震災」に協力参加。
○11月24日、本イベント開催予定(『日本の、これから』から1年)。
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2011年10月14日金曜日

【8.26】これからのエ~ネ・ライフスタイル in 新宿 実施報告パート2

 8月26日(金)エコギャラリー新宿において行った「これからのエ~ネ・ライフスタイル in 新宿」イベントの実施のご報告(パート2)をさせていただきます。前回ご報告しました実施報告パート1では、新しい価値観や技術で社会を変えていこう!という5名の方々にショートプレゼンをして頂き、その熱い思いをベースにダイアローグを行いました。


 イベントの最後に、駆けつけてくださいましたRio+20 国内準備委員会共同議長である崎田裕子さんから「地域連携で実現する環境のまちづくりと環境NPOの役割~今できるライフスタイル~」というテーマで講演していただきました。

 講演のはじめに、会場のエコギャラリー新宿に展示してあるソーラークッカーを見られて、ヨハネスブルグで行われた地球サミットに崎田さんが参加されたときに、地元の方々がソーラークッカーでごく自然にお茶を入れたり、料理を作られていたそうです。そもそも崎田さんは、エコギャラリー新宿の指定管理者(表現が固いですが・・)NPO法人新宿環境活動ネット代表理事でもあります。ヨハネスブルグで行われた地球サミットの話から新宿区に根ざした活動について。さらに、日本レベルの「低炭素・循環型・自然共生」をつなぎくらし・地域から実現する持続可能な社会の活動として中ノ俣“棚田米”プロジェクトなどの紹介がありました。グローバルな視点から新宿区に根ざした活動をされている崎田さんのお話は、実に説得力がありました。

 特徴的だったは、トリプルボトムライン(経済、社会、環境)をベースにしたスライドです。環境に低炭素社会。経済に技術革新。社会にくらし、仕事。と置き換えて、循環型社会と生物多様性を加えています。真ん中にパートナーシップ。つまり連携、協働という言葉を示されました。崎田さんの地に足をつけながら、その地域を連携させていき地球レベルの問題を考えられている視点がよくわかりました。

 崎田さんの熱い熱いお話で少々イベント時間が超過してしまいましたが、その熱気を交流会を行う別会場に持ち込んで、楽しく元気にお酒を飲みながら交流を行いました。


 最後に、このイベントで使用したゆらぐLEDの評価をご報告します。


◆イベントの成果としてゆらぐLEDの省エネ効果

 会場の約2,500W(Hf蛍光灯18本、蛍光灯48本)の蛍光灯がゆらぐLEDによって、60W(ゆらぐLED7台)の消費電力になりましたので、98%も電力を減らしたことになります。LED(白色系)は省エネ機器としてのイメージがありますが、実は、省エネ性能としては、蛍光灯と同じくらいです。特に、今回使用した暖色系のLEDは、白色系LEDに比べて2割くらい効率が悪いので、蛍光灯には及びません。

 では、なぜ省エネができたのかというと、LEDの技術ではなくゆらぐ明かりを使って、蛍光灯を使うものより薄暗くしたからです。つまり、LEDやゆらぐ技術というイノベーションだけでなく、その利用方法にゆらぐLEDはパラダイムシフト(ライフスタイルシフト)を起こす可能性があることを示せました。対話の場の設定として、オフィスのような隅々まで明るくするようなものではなく、薄明るいほうがいいという価値観の変化を参加された方々に体験して欲しかったのです。ライフスタイルのシフトは、どうなのか?という議論ではなく実際にその例を体感して、薄明るい空間の価値観、他にどんなものがあるのか皆さんにかんがえていただきたかったのです。


◆アンケートの集計結果

 ゆらぐLEDを使ったダイアローグを行った後に、ゆらぐLEDについてアンケートを取りました。回答いただいた19件について

・ゆらぐLED照明はいかがでしたか?

□大変よかった  □よかった  □普通   □悪かった □大変悪かった

という問に対して、

よかった    10件
大変よかった   8件
普通         1件

という結果をいただきました。

・ゆらぐLED照明をどのように感じましたか?(複数回答可)

□やすらぐ □省エネ □前向きになれる □温かみがある □話しやすい 

□人の話しを聴きやすい □まぶしい □刺激的 □気になってしまう 

□家にほしい □全然なにも感じなかった

 やすらぐ                    11件
 温かみがある                10件
 省エネ                      4件
 前向きになれる、人の話を聴きやすい 3件
 話しやすい、家に欲しい           2件

という結果でした。ゆらぐLEDは、省エネだけでなく使う人にやすらぎや温かみなども感じてもらえるものだということがアンケートの結果からわかりました。

 この夏は、義務感や我慢による無理な節電を行いました。これからは、こういった皆さんが楽しんだり、やすらいだり、ワクワクしてもらいながら、省エネができるような付加価値の高いイノベーション(サスティノベーション)を創出、サポートしていきたいと思っています。ちなみに、イベントをきっかけとしてFacebookでグループを作り、情報をやりとりしています。

 この夏だけのムーブメントにならず、継続してエネルギーの消費が少ない持続可能な社会に向けて少しでも活動ができたらと考えています。

 今後ともどうぞご期待ください。

2011年10月7日金曜日

8.26【これからのエ~ネ・ライフスタイル in 新宿 実施報告パート1

エ~ネ・ライフスタイル会場@エコギャラリー新宿
8月26日(金)エコギャラリー新宿において、地球サミット2012Japan、環境パートナーシップ会議との共催でエネルギーのライフスタイルシフトを考え、実行していくためのイベントを行いました。大変遅くなりましたが、イベントの実施のご報告をさせていただきます。


東日本大震災以降、我々市民が政治や社会全体を他人ごとのように批判したりすることが多く見受けられました。そうではなく、まず自分から変えていくということで、自分自身のライフスタイルを見直し、楽しく、かしこくライフスタイルをシフトしていくことはできないかとこのイベントを考えたのです。それと、今開発中のゆらぐLEDを使って、薄くらい空間でも蛍光灯の明るい空間よりもいい雰囲気を体感してエネルギーのことを話し合えたら、素晴らしいと思ってイベントを企画させていただきました。

そういったことだったのですが、イベント当日は、午後3時ころから今年一番のゲリラ豪雨に見まわれ、会場のエコギャラリー新宿の入り口は滝の様に水が流れていました。登壇者や参加者にも大分影響がでて、大幅にプログラムを変更して行いました。

自然からの刺激(プレゼント)をいただきましたが、それにめげずイベントは予定通り行いました。まず地球サミット2012Japanの小川拓哉さんからこのイベントの共催である地球サミット2012Japanの活動とこのイベントについてのオープニングのショートプレゼンの後、ライフスタイルのシフトに向けて、5人の方からプレゼンテーションをしていただきました。
オープニングの後は、それぞれ新しい価値観や技術で社会を変えていこうという人たちにプレゼンをしていただきました。

ゆらぐLED
まず電精工業の遠藤さんからは、皆さんがあまり意識しない、街灯のLED化の話をしていただきました。街灯は小さくても80W、大きいのは700W。それが一晩中、点いているんですね。遠藤さんから家庭の電力消費と比べて、街灯がどれだけエネルギーを使っているか熱く、分かりやすくお話いただきました。LEDにすることで7,8割電力量が削減できるとのこと。また、節電で消している街灯についても、本当なら必要なはず、省エネのLEDにしてつけたらいいのではという提案を受けました。

鹿島建設の柳さんからは、廃食油を精製してできるバイオディーゼル燃料についてお話いただきました。バイオディーゼルは、バイオエタノールと違い、店舗や家庭から廃棄物として出る廃食油から精製してつくります。いわゆる廃棄物の有効利用によってリサイクルしています。そのため農作物であるとうもろこしやサトウキビからつくるものではないので、食料との競合や、作るときに使うエネルギーがバイオエタノールに比べてもとても少ないということなどの説明がありました。これから、皆さんの生活や家庭で出される廃食油も自動車の燃料や発電機の燃料に使われる社会を目指して、是非頑張っていただきたいと思いました。
Sassorの石橋さんからは、家庭の電力消費を測って私たちの生活の中で、どれくらいエネルギーが使われているのか、実感できる技術と商品を開発されたお話がありました。石橋さんは実際に、テレビの消費電力を測ってみたそうです。すると、テレビの明るさの設定を変えるだけで消費電力は大幅に少なくなることが分かったそうです。実際に消費電力を測ってみないとわからないものなのですね。

リーデの村岡さんからは、ゆらぐLEDの開発について話して頂きました。ゆらぐ技術の元は、ICカードの暗号化技術から来ているそうです。その暗号化された信号を眼に見えるようにしたらどうなるのか?という発想からゆらぐLEDが生まれました。ゆらぐことによって人のやすらぎが生まれます。また、ゆらぐことによって2割程度省エネになります。節電で暗いというのは苦痛ではない。むしろゆらぐLEDのように安らぎの空間がつくれるという発想の転換です。イノベーションがパラダイムのシフトを生み出す。ゆらぐLEDはまさにそういった技術ですね。

登壇者最後は、菜園クラブの増山さん。増山さんからは、ホットな話題として特定農地貸付の制度による埼玉初の市民農園の話がありました。特定農地貸付は、県農林公社が農家から土地を借り、それを民間企業に貸し出す方式。増山さんの活動は、この方式を採用した市民農園として、埼玉県初の事例だそうです。いいアイデアや技術があっても制度や法律が邪魔することがよくあります。増山さん達の活動が実った結果です。これからが楽しみですね。

休憩をはさみ、登壇者を囲んでダイアログを行いました。このイベントはライフスタイルのシフトをテーマとしていますので、実際にそれを実感していただくために、会場であるエコギャラリー新宿の蛍光灯を消して、ゆらぐLEDランプを囲みながら、ライフスタイルのシフトについて対話(ダイアローグ)を行いました。

20分間の短い対話でしたが、参加された方々がゆらぐLEDランプを囲みながら話し合われた対話の結果(ハーベスト)は以下のとおりです。

・楽しんでできるエコな生活を見つけることが大事

・楽しんでできるエコなことが知られていない。まず知ること。そして改善

・電力の見える化に「いいね!」をつけたい。家電でも導入して欲しい。

・新しいもの(技術)と古いもの(文化や習慣)の融合が面白い。楽しくエコができる。

・バイオディーゼル燃料は、コストが高いがまちづくりと一緒にあわせて行うことで普及できないだろうか?

・油をどうやって集めるか?が問題だが、ペットボトルや他の資源と集めるとか集める楽しさが実感出来る方法を考えたい。

・街灯でエネルギーを使っているのは、家庭でエネルギーを使っているのと同じイメージを持つことができた。まず市民が知ることが大事。

・気軽にできる農業体験があるといい。

・若い人達はもっとしっかりして!明るさの認識。過剰な公共サービス。子どもに引き継げる社会を!

リオ+20国内準備委員会共同議長 崎田裕子さんの講義やイベントの成果などについては、パート2でご報告いたします。(パート2に続く)

2011年9月11日日曜日

【告知】3.11後の社会づくりプログラム第2弾!!(9.25)

7月に鈴木泰さんに講演していただいた「持続可能な社会デザイン」の続編が決まりました!


T2S(Tokyo Think Sastinability)では、「持続可能な社会デザイン」として、東日本大震災後にあるべき地域での市民や市民活動のあり方について、「対話to実践」を通して、考えるプログラムを実施する予定です。


 先日は、そのプログラムの一環として、八王子市役所の鈴木泰さんをお招きして、まちづくりや地域活動における市民のあり方などをお話いただきました。

 そして、今回は、プログラムの第二弾として、八王子市において、市民活動の先行事例を現場で学び、地域における課題解決の方法のヒントを得るために、「八王子福祉園」を訪問したいと考えております。八王子福祉園は、地域の方々と一緒に隣接する小野田中央公園の公園づくりに参画し、成功した実績があります。

 当日は、小田野中央公園にて、八王子福祉園が参加するワークショップが開催されるようなので、ワークショップにも参加した上で、福祉園のお話を伺って、公園づくりにおける地域活動がなぜ成功したのか、を学びたいと思います。

日時: 9月25日 (日) 12:30 ~ 16:00
    (12:00高尾駅北口に集合、16:30高尾駅で解散)

場所: 八王子福祉園 および 小田野中央公園

申込: http://kokucheese.com/event/index/16671/

市役所と地域住民がパートナーシップを結び、市民がゼロから公園をつくりあげた事例について、
地域住民をまとめ行政とのパイプ役として公園づくりを成功に導いた八王子福祉園の方から直接お話しを聞きます。現在も公園は地域住民によって管理され、人々の集いの場となっています。
今回参加するワークショップもそのような地域のつながりを象徴する活動の一例ですが、地域や市民を巻き込んだ活動が息の長い活動として、まさに持続したものとして成功した要因を学びたいと思います。

宜しくお願いします。

2011年9月3日土曜日

【報告】持続可能な社会デザイン-3.11後の社会づくりプログラム第1弾-を開催しました

はじめに

鈴木講師
7月22日、講師に鈴木泰さんをお招きし、3.11後の社会づくりプログラムとして、「持続可能な社会デザイン―地域の活動から考えるこれからの社会とは―」を開催しました。

講師の鈴木先生は、八王子市職員。八王子市で10年以上地域の産業振興を務められていきました。現在は、八王子市から東京都へ派遣され東京都の中小企業の創業支援を行われています。八王子市では、自ら現場に足を運び、地元の多くの企業経営者との信頼を築きながら産業振興に尽力されてきました。

講義冒頭、参加者による「あなたの問題意識と解決策」の発表が行なわれました。問題意識を参加者間で共有し、いよいよ鈴木先生の講義がスタートしました。


「企業は成長」か

講義前半は、鈴木先生の自己紹介も兼ねながら、本業における産業振興や地域活性化のお話がなされました。先生は日頃、企業経営者だけでなく商工会や金融機関、大学や市民活動などとネットワーク、プラットフォームを作られて八王子独自の産業振興や地域の活性化を推進されていて、それに関連した講演がありました。
ここで私が特に印象的だったのが、「企業は成長を目指すもの」というパラダイムからのシフトでした。企業といえば、イノベーションを通じて成長・拡大を求めるもの、という理解は、私の中ではいつの間にやらビルトインされていた考え方だったのでした。しかし、どんな企業も全て押し並べて、成長・拡大を求めるものと捉えるのは、単純な理解であったと、この講義を通じて思うようになりました。
・ 我が国は、99%の中小企業と、70%の中小企業従事者で成り立っている。一部の大企業で成り立っている訳ではない。

・ 「企業は成長」といわれるが、成長を手段としてとる企業は、実は少ない。大半が、「成長をしない」という積極的な戦略を持つ(成長しないという戦略もあり得る)。だから、99%の事業所が中小企業で、70%の労働者が中小企業従事者。だから中小企業は、地域における雇用の確保に大きく貢献してくれている。

・ 事業所統計を見ると、5年間で3割の事業所が入れ替わる。そんな中、50年も一つの会社を経営している人なんか、私からすれば神様。

・ 確実に、富を生み出しているのは、この70%の人達だし、雇用を確保しているのは、この99%の会社。私たちのような公務員は、その一部を貰って仕事をしているに過ぎない。

・ そういう意味で、中小企業は、地域の運命共同体である。


「原発」というビジネスモデル

こうした、中小企業と地域を巡る我が国の社会において、20年以上前に確立し始めたビジネスモデルが、「原発」だったと、先生は指摘されました。原発を、当時のビジネスモデルとして捉える考え方は、私にとっては斬新なものでした。

・ 貧しい町が、豊かになる仕組みを、30年以上前に考えた人がいた。

・ 原発というビジネスモデルを、日本初めて確立したのは、田中角栄。出身地である新潟県の旧・刈羽郡(現・柏崎市)にそれを作った。原発雇用は3000人。労働人口5万人の中、重要な雇用を創出した。

・ 3000人雇用といえば、柏崎市に本社を置く株式会社ブルボンと同じ規模。しかし、ブルボンの基幹的な生産要素は「工場」である。「工場」は、10年に一度、設備更新(リニューアル)して持続可能に稼動できるが、原発はリニューアルできない(福島第一原発は、創業を始めてから同じ設備で今年の3.11まで稼動していた)。よって、原発は、償却資産税がいつまで経っても戻らない。
このお話は、どの会社も地域も、押し並べて拡大・成長を目指すことそのものに、本来無理がある、というテーゼの背景だったように思えます。拡大・成長は、サスティナビリティに直結しない。しかし、イノベーションは必要、という、様々な考えが議論されました。


地域と産業は密接不可分

鈴木先生は、本業の傍ら、10年以上前から市の職員やNPO、地域の有志など多くの人達と持続可能なまちづくりとはどのようなものか考え活動されています。市の職員という枠を外し、市民活動にも参加し、市民としてまちづくりにも関わられています。講義後半、「地域」という照準に、ぐっと捉えたお話が展開されました。
・ 拡大しないためのイノベーションが必要。

・ 同じことをずっとやるのが、持続可能ではない。イノベーションは、絶対必要。

・ 300諸侯の江戸時代、中心地の江戸がおかしくなっても、地方が大きかったので、江戸=日本は支えられた(新しい技術や思想は、江戸ではなく地方が持っていた)。

・ 第2次世界大戦、東京が丸焼けになっても、戦後急激な復興を遂げられたのは、地方に優秀な企業がたくさんあったから(トヨタ等)

・ 日本はいつも、地方が大きかった。今、日本の地方はどうだろうか。


老老介護だって、いいじゃないか

講義の最後は、地域の産業だけでなく、福祉についての言及もありました。このパートでのキーセンテンスは、「(老老介護は、悲惨だと報道ではされているが、)老老介護だっていいじゃないか」というメッセージでした。現在、無縁社会について別途研究している私にとって、最初は正直、「?」という思いでしたが、先生のお話を聴いて、その本質が紐解かれました。
・ 老老介護の問題。老老介護だって、いいじゃなか、という考え方を、私は持っている。

・ 介護保険受給者を見てみると、老齢人口の20%。つまり、残りの80%は元気な高齢者。

・ 今の介護保険制度が出来たのは100年以上前。人生50年、60年という次代の代物。どんどん寿命が延びて、今までだったらとっくに死んでいた年齢までも生きている。ただし、その間病気をする。体調を崩す。色んなリスクを背負って80歳前後まで生きている。それが現状。

・ そういう意味で、80%の元気な高齢者が、20%の不元気な高齢者の面倒を診たっていいじゃないか。

・ ここで必要なのは、パトリオティズム。ナショナリズムではない。愛郷主義である。

講義後半は、講師の鈴木先生も混ざって、参加者によるワークショップが開かれました。鈴木先生、ありがとうございました。

※文中の箇条書きは講演要旨を筆者が記録したもので、発言録ではありません。





2011年8月21日日曜日

【8/26】節電・省エネムードの今だからイベントのお知らせ

「これからのエ~ネ・ライフスタイル」 in 新宿
~節電・省エネムードの今だから、エコで楽しいライフスタイルを考えよう~

日 時:2011年8月26日(金)18:00~20:50

場 所:エコギャラリー新宿2F展示室
http://www.shinjuku-ecocenter.jp/facilities/access.html

参加費: 500円(資料代として)

主 催:地球サミット2012Japan、TokyoThinkSustainability、
      一般社団法人環境パートナーシップ会議(EPC)

協 力:新宿区エコ事業者連絡会、NPO法人新宿環境活動ネット、電精工業(株)、鹿島建設(株)、(株)Sassor、合同会社リーデ、THTジャパン準備事務局、菜園クラブ、東京ガス(株)中央支店、(有)中島龍興照明デザイン研究所

申込み: http://kokucheese.com/event/index/15672/ (交流会もこちらから)
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東日本大震災以降の電力不足で私たちの生活も一変しましたね。

節電、省エネ、働く時間のシフト・・などなどいろんなことをやっています。

やってみたら以外とできるんだと思いませんでしたか?こんなにできたのに、一時しのぎではもったいない。でも我慢をしていたら続かない。

せっかくだからこの機会にちょっと発想を変えてみませんか?

面白い活動をしている人たちの話を聞いて、エコで楽しくライフスタイルを変えていけないのかみんなで考えてみませんか?

この夏の夜、サマータイムだと言って早く帰ってエアコンの効いた部屋でビール飲んで大画面テレビ見ててはダメですよ!!

この機会だから、涼し気な新宿区中央公園の中にあるエコギャラリー新宿に

集まって、面白い活動をしている人たちを中心に“ゆらぐLEDランプ”を囲んでみんなでゆったりと考えましょう!

そしてライフスタイルを楽しく変えていきましょう!

※内容は変更となることがあります。

<プログラム>

18:10~:オープニング「リオに向けてのアクション」(10分)
       小川拓哉(地球サミット2012Japan)

18:10~:イベント主旨説明(5分)
18:15~来賓講演1.:行政から「家庭でできる環境対策」
       新宿区環境清掃部環境対策課長 木村純一氏

18:35~:我々が作る未来に向けてアクション宣言
       ショートプレゼン(5分×6人)

電精工業(株) 遠藤喜久子氏 「エコだけじゃない!将来世代のためのLED街路灯のまちづくり」
鹿島建設(株) 柳雅之氏  「廃食油からできるバイオ燃料 企業・市民と連携した循環社会に向けて」

(株)Sassor 石橋秀一氏  「家庭のエネルギーリテラシー」

合同会社リーデ 村岡如竹氏  「エコで心が安らぐ光の演出 ゆらぎのLEDランプ」

自転車イベンター 石丸英明氏  「自転車でまちの宝探し 地域と自転車の新しいライフスタイル」

菜園クラブ 増山博康氏  「半農生活をはじめよう 育てて食べて出来たら稼ぐ菜園起業」

=5分休憩=

19:10~ダイアログ&マッチング
         (登壇者を中心にゆらぐLEDランプを囲みながら)

20:10 共有&これからこうやろう!
         (ライフスタイルシフト宣言、アクションサポーター)
20:30~来賓講演2.:市民セクターから「今できるライフスタイル」
        リオ+20国内準備委員会共同議長 崎田裕子氏

20:50 終了 交流会へ

◆イベント終了後交流会を行います。

 (21:00~都庁のとなりNSビル1F「ローズ&クラウン」会費3500円)
  登壇者やスタッフとエコで楽しいライフスタイルについて話しましょう!

申込み:http://kokucheese.com/event/index/15672/ (交流会もこちらから)



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*●アクション宣言者のご紹介*


◆電精工業 遠藤喜久子氏

       http://platform.sfc.keio.ac.jp/project/orf2010/led.html

最近、省エネで長寿命な LED照明が普及していますが、皆さんの暮らしの中でどれくらい使われているかご存知ですか?

遠藤さんは、仕事のかたわら道路照明の LED化をメーカー、行政、大学と連携して独自の照明器具を普及させています。遠藤さんが力を入れているのが、今までの水銀灯照明の器具をそのまま使って LED化するとてもユニークなもの。

環境だけでなく明るく安全で、経済的にも優れています。

皆さんもこの道路照明がまちにも普及するようにどうぞ応援してくださいね!



◆鹿島建設 柳雅之氏

       http://www.j-cof.org/document/jver/project/0028.pdf

震災以降、節電や原発などのエネルギーの問題が議論されていますが、

私たちの身近なところからもエネルギーが創れることをご存知ですか?

柳さんは、揚げ物した後の廃食油を精製したバイオ燃料を、工事現場の重機や発電機に使っています。バイオ燃料はテレビなどで報道されはしますが、実際の普及は一部で、まだまだの状況。

柳さんは、大企業で仕事をしながらベンチャー企業さながらCO2排出の少なく、排ガスのクリーンなエネルギー源としてバイオ燃料を普及させようとチャレンジしています。皆さんもどうやったらもっとうまく循環型社会ができるのか身近なところから考え、いっしょに行動していきませんか?



◆Sassor 石橋秀一氏 http://www.sassor.jp/elp_lite/index.html

CO2削減や省エネなどが叫ばれていますが、家庭のエネルギー消費は増え続けています。家庭で使われているエネルギーの半分が電気です。

石橋さんは、家庭で使われる電気がどのように使われているか、いわゆる

スマートメーターとWeb を組み合わせて、楽しくわかりやすくしたサービスを提供するために会社を立ち上げました。

省エネや節電をするために、まず電気の使用を計測することが大事。

測ってみたら“あらっなんと!”なんてこともあるかもしれませんよ。



◆合同会社リーデ 村岡如竹氏 http://lyde-audio.com/default.aspx

LED照明の良いところってなんですか?省エネ?長寿命?それだけではないんです。光を細かく制御できるんです!村岡さんは、そんな特徴をうまく使い、炎のようなゆらぐ明かりを作ってしまいました。

ベースの技術はスイカなどICカードで使用される暗号化技術。それとLEDのデバイス技術が結びついたイノベーション。その技術から創りだされるゆらぎによって、こころの安らぎを作る。これは明かりの概念、文化まで変えてしまう

ことでしょう。電力不足で無理な節電によって、逆に薄暗くてもいいんじゃないか!って感じませんでしたか?それって日本古来からの明かりに対する価値観なんです。今回会場に設置して、ゆらぎ LEDのほのかな明かりを皆さんに体感していただきます。



◆自転車イベンター 石丸英明氏 http://www.bike-joy.com/THT26.htm

快適、便利な生活を追い続ける我々現代人。つい近所の買い物も自動車を使っていませんか?自動車では何気に通りすぎてしまうまちの風景も、自転車で通ってみると以外な発見があります。

そんな価値観の提供をしているのが石丸さん。石丸さんは、エコで健康的な乗り物の自転車を通して、地域の発見を見つけるTHT(トレジャーハントツーリング)というイベントを日本各地で行っています。THTとは、まちの宝探しを自転車で行うレース。レースと言っても自転車に乗れれば誰でも参加でき、ママチャリがレーサーに勝つことも。そんな感じで地域の人達を巻き込みながら楽しいイベントを行ています。イベントに参加するだけでなく、スタッフとして参加してみても良いことがあるかも!


◆菜園クラブ 増山博康氏 http://www.saienclub.com/
日本の農家の 7割は、農作業年60日や売上10万円未満。農家の多数は週末ファーマー並みなんだから、都会人もみんなで半農ライフしちゃいませんか?

ビジネス(バージョンA)と趣味(バーションB)のイイトコどり、自然とふれあい、人と関わり、食べ物を育ててお金も稼ぐ、バージョンCの生き方の「菜園起業」を増山さんは広めています。

夏のゴーヤカーテンをしてみた人もしてない人も、野菜のプチ食料自給や野菜のマイクロマーケットをしてみませんか?毎月、菜園起業カフェや農村旅行もやっています。美味しく楽しくエコな菜園起業はいかがでしょうか?
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<地球サミット2012 Japanとは> http://earthsummit2012.jp/

地球サミット2012 Japanは、2012年に開催される地球サミット(リオ+20)への参加や発信を通じ、持続可能な社会の構築に貢献する非営利のネットワークです。

リオ+20に向けた政策分析・提言活動や後述のJapanVOICESプロジェクトのほか、各種イベントや セミナーの開催等を通じた普及啓発活動を行っています。

<Japan VOICESプロジェクトとは> http://japanvoices.jp/

Japan VOICESは、全国の様々な人々の声(voice)の中から、私たち自らが実現していく日本の未来の姿を描き出し、2012年に開催される地球サミット

(リオ+20)を通じて世界に届けるプロジェクトです。

<TokyoThinkSustainability(T2S)とは>http://tokyo-think-sustainability.blogspot.com/

都庁職員を中心とした持続可能な社会に向けた活動プラットフォームです。
高校生からリタイアした方まで多様なメンバーが約200名参加し、持続可能な社会に向けたプロジェクトの推進や月1回のイベントを開催しています。
◆このイベントは、H23年度地球環境基金の助成を受け開催しております。◆



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<お問合せ>

地球サミット2012 Japan

contact@earthsummit2012.jp

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2011年7月14日木曜日

【7.22】「持続可能な社会デザイン-地域の活動から考えるこれからの社会とは-」3・11後の社会づくりプログラムの開催(ご案内)

「持続可能な社会デザイン」

~地域の活動から考えるこれからの社会とは~

◆日時:7月22日(金) 午後6時30分から午後8時45分
◆場所:新宿都庁周辺(未定)
◆講師:鈴木 泰 氏
    東京都産業労働局商工部創業支援課創業支援係 係長(八王子市から都へ派遣)

◆講師のプロフィール:
八王子市職員。八王子市で10年以上地域の産業振興を務められていきました。現在は、八王子市から東京都へ派遣され東京都の中小企業の創業支援を行われています。八王子市では、自ら現場に足を運び地元の多くの企業経営者との信頼を築きながら産業振興に尽力されてきました。企業経営者だけでなく商工会や金融機関、大学や市民活動などとネットワーク、プラットフォームを作られて八王子独自の産業振興や地域の活性化を推進されています。ご自身を「八王子の土人」と称し独自の歴史観や

また、一方で10年以上前から市の職員やNPO、地域の有志など多くの人達と持続可能なまちづくりとはどのようなものか考え活動されています。市の職員という枠を外し、市民活動にも参加し、市民としてまちづくりにも関わっています。

今まで携わってこられた地域の活動から震災以降の社会づくりについてお話ししてもらおうと思っています。
◆内容:
・オープニング、案内5分
・参加者による「あなたの問題意識と解決策」の発表 5分
・講義「持続可能な社会デザイン」約60分 質疑10分
・ダイアログ20分×2回
・ダイアログの共有20分
・次回の案内(現場見学案 八王子市民活動支援センター、八王子福祉園※)

※八王子市民協働事業 (八王子福祉園が事務局を担当)
http://www.city.hachioji.tokyo.jp/dbps_data/_material_/_files/000/000/029/106/odanochuoukouen3.pdf

◆参加費:200円(資料代など、交流会は別途3000円以下)

◆事前準備:

・日本の社会づくりのあなたの問題意識(問題点)と解決策を考えてきてください。
・地域にある市民協働の事例を調べてきてください。
(事前に調べていただいたものをT2Sメーリングリストなどで供給させていただくこともできます。)

◆講義の要旨: 
※時間に制約があるため、途中で終了し次回のイベントで続きを行う場合もあります。

1 新しい公共
・何でも知っているけれど何もやらない役人VS何も知らないけどなんでもやろうとする市民
・市民参加は面倒か?(情報とプロセスの共有は事業を加速する)
・企業市民(富を生み出すもの)
・中小企業(地域との運命共同体、実は効率の良い中小企業)
・価値が生まれる瞬間

2 まちづくり
・生きるための町おこしから死ぬための地域づくりへ
・新潟県で起こったこと
 道路から雪がなくなること
 上越新幹線
 軽井沢、柏崎、夕張

3 地方分権と地方分散
・地域の多様性が創ってきた日本文化
・地方が枯れる(人材、財政、企業)
・部分最適から全体最適にならない事例
・最後部から

4 産業空洞化
・日本の港湾の地位の低下
・グローバル化と国、地域
・GDPは神話か

5 高齢社会
・壮健社会から高齢社会へ
・豊かなシニア社会の絵を描く
・共同体の再構築
・若い世代の不安を取り除くこと

6 持続可能な社会
・イノベーション、動的平衡の概念(持続するために変えていく)
・多様性
・固有の持続可能性を持った地域の積み重ね
・グローバル化する産業と地域をつなぐ仕組みが必要
・最小単位としての基礎自治体とネットワーク

◆プログラムスタッフ等の募集:
 このイベントや現地見学など一連のプログラムのスタッフ、ダイアログのファシリテーター、このプログラムを応援してくれる応援団を募集しています。今までの経験などは不問です。やる気のある方、この機会を経験にキャリアを積みたいとお考えの方、事務局までご連絡ください。

1 プログラム運営、企画スタッフ(会場設営、集金、受付、講師との調整、現場見学の調整など)
2 ファシリテータ(ダイアログファシリテート、参加者のエンパワーメントなど)
3 応援団(プログラム・イベントの周知、イベントの積極的参加など)

◆プログラム事務局:
TokyoThinkSustainability 漆原隆浩sweetairg@gmail.com

2011年7月10日日曜日

【ご報告】東日本大震災 震災支援報告会&意見交換会開催レポート

《はじめに》

 3月11日に起きた東日本大震災は、被災地である東日本だけでなく日本社会、世界に及び大きな影響を与えた災害だと言えます。


大震災から3ヶ月が経過し、私たちは、それぞれ違う立場で行なってきた災害支援の活動をとおし、この震災への対応から、本当に必要な支援は何だったのか考える場を設け、震災支援報告と意見交換を行いました。

 はじめに漆原が、東日本大震災の規模とボランティア活動の人数推移などから被災状況行われた災害支援について現状の確認を行いました。

 次に、参加者の方々との情報の供給と活発な対話、議論が行われるように、実際に災害支援活動を行ったT2Sの庄司さん、ココハナprojectの石田さん、T2Sの平松さんから報告を行ってもらいました。

《T2S庄司さん南相馬支援レポート》

 庄司さんは、震災直後、原発事故が収束をしていない中の南相馬市で行ったボランティア活動について、現地で撮影した写真を元に報告を行いました。庄司さんは、寄付や募金以外に自分の目で被災地の状況を確認し、何が出来るか?という思いがきっかけとなり、ボランティアに参加しました。現地の状況の説明の後、「これから何ができるのか?」という彼女からの投げかけがありました。現地で知り合った方々とつながりができ、支援しているとのことです。

◆なちゅらるふぁーむ 『もっけの幸』(南相馬市鹿島地区、小野田さん)
[参考]http://www.mokkeno-saiwai.com/

・お米、いちご、手作りジャム、きなこ、米粉の購入

◆おひさまカフェ のサポート(相馬市 大石ゆいこさん)

相馬・南相馬市内の避難所の方へ、カフェスペースの提供


《ココハナproject石田さん旭市支援レポート》
 石田さんを中心にプロボノとして活動してきたココハナproject。代表の石田さんにお出でいただき活動の報告を行ってもらいました。石田さんと私はNissanLPIEというリーダーシッププログラムで知り合い、今回の震災を期に何かできないかということを連絡しあっていました。ココハナprojectは石田さんのアイデア、発想でいい思い出やこころの支援を被災地の方々へ行いたいということで、NissanLPIEのメンバーを中心として起こしたプロボノによるprojectです。

[参考]http://koko-hana.com/archives/category/home

ココハナとは・・・・被災者の心を華やかに

          ・ここ(被災地)に花を届けて
          ・できる人、個々が花を送ろう

                             であること。

を活動コンセプトとして

「被災された子供や地域に対して、できる限り地元の事業従事者を通じて、花を届ける」

「当たり前のことを生活の中に取り戻す一助となることで、地元経済の活性化を促すことを行動指針とする」

 ということが石田さんの被災された方々への真摯な姿勢を感じさせる語り口で説明された。参加者も引き込まれるように聞き入っていました。

 ココハナprojectの第一弾の活動である旭市飯岡地区への小学校入学式への花の贈呈の様子や、第二弾である香取市佐原地区おかみさん会との交流などの活動の報告がありました。

また、プロボノによる被災支援としてメンバー間のフェイスブックでの議論、情報交換や、それぞれメンバーの得意分野を活かした役割分担などの状況の説明。

(活動の状況は千葉県のHPでも掲載されています。)

http://www.pref.chiba.lg.jp/kouhou/miryoku/ganbaro/kekka/kekka007.html


 最後に、T2S平松さんから、ご自身の災害支援の体験について報告がありました。自治体による被災地支援の状況と、それに従事した職員の目線による報告がされました。

 3名の支援活動を行なってきた方々の報告の後、その報告者がファシリテーターとなり、参加者とダイアログを2回行いました。各グループ被災支援について掘り下げた対話が行われました。各グループの対話の結果は以下のとおりです。


 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ 
《1ステージ》

[Aグループ]

・何かしたいが何ができるのか、迷惑にならないか心配だった。
・実践しているものや、取材内容を話してもらい、被災地や被災者を一元的に語ることはできず、復興に向けて様々なステージにいることを共有した。
・その上で、まずできることをする、それは全ての人に当てはまらないが、必要としている人が必ずいるからという結論となった。

[Bグループ]

・ボランティア、コーディネーターを育成する場が必要である。
・コーディネーターを行政の中から誕生させることはできないか?
・47都道府県で広域事務連合を結成させて、そこで育成する。

[Cグループ]

・被災地の地域コミュニティにいかに溶け込むかが、実は隠れた課題。
・仕事だと支援内容がドライになりがち。
・ただ、逆を言うと、仕事だからこそシステマチックに、持続的に支援が出来る。
・今はとにかく支援をする段階だが、時期が来たら、被災自治体が自ら復興の方向性を示せるような環境作りが求められるだろう。

《2ステージ》

[Aグループ]

・定期派遣は、都庁からの派遣は決まったことしかできず、やるせない。
・支援が有限であることから復興のビジョンが必要で、地元自治体に考えてもらいたい。
・都の支援では、ビジョンを考える体制作りも含めるべき、また派遣職員は、現地でも自治体職員にそのような意識をもつこと、一緒に議論することが業務に縛られない支援となりうると考えた。

[Bグループ]

・仕事として被災地に行った感想だが、罹災発行システムを市町村で統一すべき。
・各被災地で、サポートする側の”なわばり”が出来てしまっていて仕事がしづらかった。
・国からのお達しと現場とのギャップが多い。
・一人ひとりの職員の、仕事に対する意識の差がありすぎる。
・やる気のある人は、仕事で行ってもやることが無くなれば自分で仕事を作るが、必ずしも皆がそうとは限らない。

[Cグループ]

・個人として出来ることはなんでもやる。
・普通の生活を送ることそのものも、経済システムから考えると復興の一助。
・普通の生活をしながら、復興支援の一助となる活動をすることが、最もサスティナブル(単発的、散発的な支援よりも重要)。そのためには日々の買い物を工夫する。
・「官としても、民としても」という姿勢とともに、時には「官だが、民として」も重要な態度。

 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ 

ダイアログ終了後、ダイアログの結果をシェアしイベントを終了しました。

イベント終了後も名刺交換や意見交換が行われその勢いで、別会場の交流会へと流れてお酒を飲んでリラックスした雰囲気で交流を行いました。

《このイベントを通して》

ダイアログを通じて、このような深刻な被害をだした大災害で、市民が何かやりたくてもためらってしまっているということを感じました。被害が深刻だから行動できない。不謹慎ではないか?迷惑ではないか?そんなことをして役にたつのだろうか?今回の参加者は都庁をはじめ官公庁の職員の方々が多かったのですが、このような傾向は組織の中ではもっと強いように感じました。組織の意向と役に立ちたいと思う職員とのギャップをどう考えるのか?そういったことが対話の中で深まってきたと思います。

ダイアログの中でもコメントがありましたが、普段から地域に出た活動や社会的な行動を行うことがこのような危機的な状況においても有効な対応ができると考えます。

また、様々な支援がある中で、義援金や寄付ということだけでなく被災された方々との交流を深めていく支援が、被災された方々や支援をする側にとっても有益なのではないかと思いました。様々な支援の情報がある中で、支援のあり方から普段の仕事、生活のあり方まで参加された方々に考えていただけたのではないかと思っています。

次回のイベントは、こう言ったことも踏まえて、市民活動が創っていく社会デザインについて、現場見学や現地の方々との交流も踏まえたプログラムとして行って行く予定です。政治不信、進まない震災復興、放射能汚染の問題、エネルギー政策など今の日本の社会に市民は大きな不安と失望感をいだいていると思います。震災復興を踏まえてこれからの社会をどのように創っていくのか?という問に対して、政治や今までのリーダーだけに任せるのではなく、市民の活動から社会を変えていくことも大きく期待されることと思います。

 次回のイベントについては後ほど募集の案内をさせていただきます。今、どのように考え行動していくのか考えている方、どうぞご期待ください。



レポート:漆原隆浩