T2S事務局です。
以前こちらでもご案内した、Tokyo Design Model City.(ToDeMo.)が11月24日に開催する「無縁社会ワークショップ~「日本の、これから」から1年~」の会場が変更となりました。
会場は、東京都庁第2庁舎10階201会議室となりました。
※同じ建物、同じフロアの別の会議室です。
なお、当日のスケジュールの詳細については、以下の通りです(途中退出・入室可)。
6時30分開会:ファシリテータ-プレゼン
7時15分頃:パネルディスカッション
8時00分頃:ダイアログ「あなたの考える『地域コミュニティ』にできることとは?」
8時50分頃:終了予定
お申し込みはこちら⇒http://kokucheese.com/event/index/19394/
どうぞ宜しくお願いします。
私たちが暮らしている社会は、気候変動、環境、資源、貧困などの複合的かつグローバルな問題だけでなく、豊かとなったこの日本の社会においても、希薄となった地域のつながりなど、数多くの解決困難な課題を重層的に抱えています。東日本大震災により、エネルギー、防災といった問題が表出しました。しかし、これは社会が抱えている問題の一部が表出しただけではないでしょうか?私たちは、震災で得られた経験や教訓を通して、社会の根源的な課題に対して、一人ひとりが身近な人達との絆を深め、社会に関心を持ち、自ら動いて行くという生きる価値観を考え、見なおしていく必要があると考えました。T2Sは、さまざまな人々や団体が社会に参加し、よりよい社会をめざして活動するプラットフォームです。T2Sの活動を通して、「この時代に生きる難しさ」を知り、「この時代に生きる覚悟」を抱き、そして「この時代に生きる楽しさ」を感じましょう。様々な活動を通して思いのある市民、動き出す機会に出会っていない人たちとともに、やり甲斐と楽しさを感じていただきながら活動を広げていければと思っています。
2011年11月19日土曜日
2011年10月31日月曜日
【報告】グリーンバードゴミ拾い参加報告(2011年10月17日)
グリーンバードゴミ拾いにT2Sのメンバーと職場の友人達とで参加してまいりましたので、そちらのご報告です。
集合場所にいってみたら、まさしく歌舞伎町のネオン街入り口の歌舞伎町一番街でした。
参加者は、グリーンバードのロゴ入り(コカコーラの協賛でした)の緑のビブスをつけて、歌舞伎町をゴミ拾いしながら練り歩きました。
これからご出勤と思われる夜のお仕事の方々や飲み屋の間を、吸殻、空き缶、ペットボトル、ビニール傘などなどあらゆるゴミを拾いました。
時に、ゴミ拾いに夢中になって、通る車などに気づかないほどでした。
☆「無縁社会ワークショップ~「日本の、これから」から1年~(11.24@新宿)」を開催します!☆
☆詳細は、こちらから⇒ http://tokyo-think-sustainability.blogspot.com/2011/10/1124.html☆
集合場所にいってみたら、まさしく歌舞伎町のネオン街入り口の歌舞伎町一番街でした。
参加者は、グリーンバードのロゴ入り(コカコーラの協賛でした)の緑のビブスをつけて、歌舞伎町をゴミ拾いしながら練り歩きました。
これからご出勤と思われる夜のお仕事の方々や飲み屋の間を、吸殻、空き缶、ペットボトル、ビニール傘などなどあらゆるゴミを拾いました。
時に、ゴミ拾いに夢中になって、通る車などに気づかないほどでした。
拾っている間は、参加者同士で、好きな音楽の話をしたり、お店の人に「ご苦労さまです」と声をかけられたり、歌舞伎町とは思えないほど、和気藹々とした雰囲気でした。
旧コマ劇場前の広場で、ゴミを集めて、分別して終わりましたが、1時間ちょっとで、30人程度の参加者でしたが、大型ビニール袋10個分くらいの大量のゴミが集まりました。
仕事帰りに、気軽に参加できるので、歌舞伎町のグリーンバードオススメですよ。
月2回程度活動しているとのことなので、また参加するときに、お声かけしたいと思いますので、興味ある方はご一緒にぜひ♪
ちなみに、終わった後は、T2Sメンバーで、ラーメン屋の大勝軒にいって、みんなでつけめん食べてきました!
!
今後ともよろしくお願いします。 (文責 ふじた)
☆「無縁社会ワークショップ~「日本の、これから」から1年~(11.24@新宿)」を開催します!☆
☆詳細は、こちらから⇒ http://tokyo-think-sustainability.blogspot.com/2011/10/1124.html☆
2011年10月23日日曜日
【10.16】ライブトーク「ひきこもりたちの東日本大震災」スタッフレポート!
2010年7月時点で225万人も存在していると考えられているひきこもり。そんな彼らが3.11時点、あるいはそれ以降どのような実態にあったのかについて報告し、問題を共有しようと企画したのが、今回のイベントでした。
まず、オーガナイザーから、何度も被災地に足を運び、「災害弱者」として捉えられるひきこもりについて丹念に取材したことについてプレゼンされました。
また、スピーカーの斎藤さんも、精神科医としてのお立場やご見識で、示唆に富むお話をして下さいました。
3・11当時、津波よりも外に出て地域の知り合いと出会うことに恐怖を覚え、体が動かず、避難することのできなかったひきこもりの方がいたことや、避難できたとしても、避難所での集団生活に馴染めず、苦労されたひきこもりの方がいたことなど、現地に行かなければ知ることのできない、貴重なご講演でした。
その後は、各スピーカーのもとに参加者が集まって議論をするダイアログが開催されました。当日はニコニコ動画の中継もあり、カメラ位置を気にしながら、両先生たちへのショットに「カブ」らないように、意識をしながらのファシリテートとなりました。
会場で特に強調されていたのは、「つながった人」には「フラット化」と「人のため」という2つの現象が起きていたということでした。
例えば就職できなかったことにコンプレックスを感じひきこもっていたが、震災でそれどころではなくなり、外に出ていけるようになったことや、買い出しやボランティアといった役割を与えられることによって、「自分でもできることがある」という自信がついたなど、「ピンチは、実はチャンスの裏返しである」というメッセージが、私には聞こえました。
また、斎藤氏がおっしゃっていた、社会関係資本(人的ネットワーク、縁)格差が災害時により大きな差として顕著にあらわれるというお話が印象的でした。災害時に有益な情報をホームページで情報をいくら更新したところで、「いつの間にか更新されてた」ということにすら気付けない人が、たくさんいた。そういう意味で、「縁」の再構築が必要なのだと思いました。以前も述べさせていただきましたが、ひきこもりたちの大震災やってから考えが逆転した。この問題は無縁社会が原因というより、濃厚な有縁社会(親や地域のしがらみ)がひきこもろうとする動機で、結果として無縁になったのだと考えるようになりました。今まで漠然と、無縁社会というテーマには、ひきこもり問題があって、漠然と、無縁社会を原因として、ひきこもり問題が生まれたと考えていたのですが、どうやら、その直接的な因果関係はむしろ真逆だったのでは、と仮説を持つようになりました。
つまり、ひきこもり問題のきっかけは、個人の話でいくと色濃い有縁社会からの脱出だったのかもしれないが、その結果としての無縁社会がある一方で、それを助長させてしまうのも無縁社会なのではないかと。「お宅の息子さん、最近見かけないね」の一言が無い社会(無縁社会)が、その状態を助長させてしまうのではないかと、考えるととても逆説的で、コロンブスの卵のような議論ですが、こういった複合的な要因が、この問題にはあるのではないかという知見を得ました。
なにやら難しい話をしてしまいましたが、そんなことを考えているうちに、懇親会の時間となりました。懇親会では、「美味しい社会貢献」をモットーとしているソーシャルエナジーカフェさん(http://www.socialenergy.co.jp/cafe.html)のお料理を頂きました。とても美味しく、そして字のとおり社会貢献にも寄与する、とても素晴らしい取り組みだと思いました。
今回のイベントで得た収穫は、とても大きいと感じました。次回行うイベント:無縁社会ワークショップ~「日本の、これから」から1年~(11.24@新宿)でも、この経験を生かして頑張りたいと思います。どうぞ宜しくお願いします。
☆「無縁社会ワークショップ~「日本の、これから」から1年~(11.24@新宿)」を開催します!☆
2011年10月15日土曜日
【告知】無縁社会ワークショップ~「日本の、これから」から1年~(11.24@新宿)
・ファシリテータープレゼン「『日本の、これから』から1年~研究進捗報告~」(仮)
【参 加 費】100円
【募集期間】平成23年10月17日(月)から平成23年11月22日(火)まで
【申込方法】こくちーず(http://kokucheese.com/event/index/19394/)から
【ToDeMo.について】
Tokyo Design Model City(略称:ToDeMo)は、ポスト3.11における東京都市圏の地域コミュニティについて考える若手職員サークルです。HPは、こちら(http://todemo.jimdo.com/)。
宜しくお願いします!
<『日本の、これから』から1年とは> -------------------------------------------------
○昨年秋、NHK市民参加型番組「日本の、これから」(現在は終了)で無縁社会を取り上げた際(2010.10.30放送)、番組座談会が開催され、平松をはじめとしたT2Sメンバーが出席し、議論に参加。これを機に様々な人たちとこの問題について考える場を提供したり、自主的な研究を進めてきた。
○今年1月、NHK「日本の、これから」座談会〈無縁社会〉参加報告会を開催。タイガーマスク現象の高まりも相まって、好評につき第2弾を企画していた最中、3月に東日本大震災が発生。メンバーも被災地へ向かい、復興支援に当たった。
○3月の震災以降、地震や津波によって我が町を失ってもなお、絆の深さや地元コミュニティの再建に取組む東北の人達の賢明な姿を目の当たりにし、3・11以降の地域コミュニティを考えるように。
○5月、都市における先鋭的な課題について、若手職員を中心に集まって共同研究を行う「都市政策研修」に、平松をはじめとしたT2Sメンバーが受講。「無縁社会と地域コミュニティ」について政策提言を行うべく、通年の研究を始める。
○6月、「東日本大震災・震災支援報告会&意見交換会」を開催。仕事、ボランティア、プロボノ活動等、様々な経験をした人たちが集まって議論を深める。7月以降は、共同研究と並行して、都内各地のNPOや商店街、コミュニティビジネスを展開する民間企業等へフィールドワークを行う。
○10月、トークライブ「ひきこもりたちの東日本大震災」に協力参加。
○11月24日、本イベント開催予定(『日本の、これから』から1年)。
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無縁社会とは。
地域コミュニティとは。
そして、あるべき未来とは。
皆さんと一緒に考え、行動につなげる企画。
ご参加お待ちしております。
【 日 時 】平成23年11月24日(木)18時30分~(2時間30分程度)
【 会 場 】都庁第2庁舎10階213・214会議室(定員60名程度)
【 内 容 】 無縁社会研究報告会及び参加者によるダイアログ
・ファシリテータープレゼン「『日本の、これから』から1年~研究進捗報告~」(仮)
・参加者ダイアログ「あなたの考える『地域コミュニティ』ができること。」(仮)
【参 加 費】100円
【募集期間】平成23年10月17日(月)から平成23年11月22日(火)まで
【申込方法】こくちーず(http://kokucheese.com/event/index/19394/)から
【ToDeMo.について】
Tokyo Design Model City(略称:ToDeMo)は、ポスト3.11における東京都市圏の地域コミュニティについて考える若手職員サークルです。HPは、こちら(http://todemo.jimdo.com/)。
宜しくお願いします!
<『日本の、これから』から1年とは> -------------------------------------------------
○昨年秋、NHK市民参加型番組「日本の、これから」(現在は終了)で無縁社会を取り上げた際(2010.10.30放送)、番組座談会が開催され、平松をはじめとしたT2Sメンバーが出席し、議論に参加。これを機に様々な人たちとこの問題について考える場を提供したり、自主的な研究を進めてきた。
○今年1月、NHK「日本の、これから」座談会〈無縁社会〉参加報告会を開催。タイガーマスク現象の高まりも相まって、好評につき第2弾を企画していた最中、3月に東日本大震災が発生。メンバーも被災地へ向かい、復興支援に当たった。
○3月の震災以降、地震や津波によって我が町を失ってもなお、絆の深さや地元コミュニティの再建に取組む東北の人達の賢明な姿を目の当たりにし、3・11以降の地域コミュニティを考えるように。
○5月、都市における先鋭的な課題について、若手職員を中心に集まって共同研究を行う「都市政策研修」に、平松をはじめとしたT2Sメンバーが受講。「無縁社会と地域コミュニティ」について政策提言を行うべく、通年の研究を始める。
○6月、「東日本大震災・震災支援報告会&意見交換会」を開催。仕事、ボランティア、プロボノ活動等、様々な経験をした人たちが集まって議論を深める。7月以降は、共同研究と並行して、都内各地のNPOや商店街、コミュニティビジネスを展開する民間企業等へフィールドワークを行う。
○10月、トークライブ「ひきこもりたちの東日本大震災」に協力参加。
○11月24日、本イベント開催予定(『日本の、これから』から1年)。
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2011年10月14日金曜日
【8.26】これからのエ~ネ・ライフスタイル in 新宿 実施報告パート2
8月26日(金)エコギャラリー新宿において行った「これからのエ~ネ・ライフスタイル in 新宿」イベントの実施のご報告(パート2)をさせていただきます。前回ご報告しました実施報告パート1では、新しい価値観や技術で社会を変えていこう!という5名の方々にショートプレゼンをして頂き、その熱い思いをベースにダイアローグを行いました。
イベントの最後に、駆けつけてくださいましたRio+20 国内準備委員会共同議長である崎田裕子さんから「地域連携で実現する環境のまちづくりと環境NPOの役割~今できるライフスタイル~」というテーマで講演していただきました。
講演のはじめに、会場のエコギャラリー新宿に展示してあるソーラークッカーを見られて、ヨハネスブルグで行われた地球サミットに崎田さんが参加されたときに、地元の方々がソーラークッカーでごく自然にお茶を入れたり、料理を作られていたそうです。そもそも崎田さんは、エコギャラリー新宿の指定管理者(表現が固いですが・・)NPO法人新宿環境活動ネット代表理事でもあります。ヨハネスブルグで行われた地球サミットの話から新宿区に根ざした活動について。さらに、日本レベルの「低炭素・循環型・自然共生」をつなぎくらし・地域から実現する持続可能な社会の活動として中ノ俣“棚田米”プロジェクトなどの紹介がありました。グローバルな視点から新宿区に根ざした活動をされている崎田さんのお話は、実に説得力がありました。
特徴的だったは、トリプルボトムライン(経済、社会、環境)をベースにしたスライドです。環境に低炭素社会。経済に技術革新。社会にくらし、仕事。と置き換えて、循環型社会と生物多様性を加えています。真ん中にパートナーシップ。つまり連携、協働という言葉を示されました。崎田さんの地に足をつけながら、その地域を連携させていき地球レベルの問題を考えられている視点がよくわかりました。
崎田さんの熱い熱いお話で少々イベント時間が超過してしまいましたが、その熱気を交流会を行う別会場に持ち込んで、楽しく元気にお酒を飲みながら交流を行いました。
最後に、このイベントで使用したゆらぐLEDの評価をご報告します。
◆イベントの成果としてゆらぐLEDの省エネ効果
会場の約2,500W(Hf蛍光灯18本、蛍光灯48本)の蛍光灯がゆらぐLEDによって、60W(ゆらぐLED7台)の消費電力になりましたので、98%も電力を減らしたことになります。LED(白色系)は省エネ機器としてのイメージがありますが、実は、省エネ性能としては、蛍光灯と同じくらいです。特に、今回使用した暖色系のLEDは、白色系LEDに比べて2割くらい効率が悪いので、蛍光灯には及びません。
では、なぜ省エネができたのかというと、LEDの技術ではなくゆらぐ明かりを使って、蛍光灯を使うものより薄暗くしたからです。つまり、LEDやゆらぐ技術というイノベーションだけでなく、その利用方法にゆらぐLEDはパラダイムシフト(ライフスタイルシフト)を起こす可能性があることを示せました。対話の場の設定として、オフィスのような隅々まで明るくするようなものではなく、薄明るいほうがいいという価値観の変化を参加された方々に体験して欲しかったのです。ライフスタイルのシフトは、どうなのか?という議論ではなく実際にその例を体感して、薄明るい空間の価値観、他にどんなものがあるのか皆さんにかんがえていただきたかったのです。
◆アンケートの集計結果
ゆらぐLEDを使ったダイアローグを行った後に、ゆらぐLEDについてアンケートを取りました。回答いただいた19件について
・ゆらぐLED照明はいかがでしたか?
□大変よかった □よかった □普通 □悪かった □大変悪かった
という問に対して、
よかった 10件
大変よかった 8件
普通 1件
という結果をいただきました。
・ゆらぐLED照明をどのように感じましたか?(複数回答可)
□やすらぐ □省エネ □前向きになれる □温かみがある □話しやすい
□人の話しを聴きやすい □まぶしい □刺激的 □気になってしまう
□家にほしい □全然なにも感じなかった
やすらぐ 11件
温かみがある 10件
省エネ 4件
前向きになれる、人の話を聴きやすい 3件
話しやすい、家に欲しい 2件
という結果でした。ゆらぐLEDは、省エネだけでなく使う人にやすらぎや温かみなども感じてもらえるものだということがアンケートの結果からわかりました。
この夏は、義務感や我慢による無理な節電を行いました。これからは、こういった皆さんが楽しんだり、やすらいだり、ワクワクしてもらいながら、省エネができるような付加価値の高いイノベーション(サスティノベーション)を創出、サポートしていきたいと思っています。ちなみに、イベントをきっかけとしてFacebookでグループを作り、情報をやりとりしています。
この夏だけのムーブメントにならず、継続してエネルギーの消費が少ない持続可能な社会に向けて少しでも活動ができたらと考えています。
今後ともどうぞご期待ください。
イベントの最後に、駆けつけてくださいましたRio+20 国内準備委員会共同議長である崎田裕子さんから「地域連携で実現する環境のまちづくりと環境NPOの役割~今できるライフスタイル~」というテーマで講演していただきました。
講演のはじめに、会場のエコギャラリー新宿に展示してあるソーラークッカーを見られて、ヨハネスブルグで行われた地球サミットに崎田さんが参加されたときに、地元の方々がソーラークッカーでごく自然にお茶を入れたり、料理を作られていたそうです。そもそも崎田さんは、エコギャラリー新宿の指定管理者(表現が固いですが・・)NPO法人新宿環境活動ネット代表理事でもあります。ヨハネスブルグで行われた地球サミットの話から新宿区に根ざした活動について。さらに、日本レベルの「低炭素・循環型・自然共生」をつなぎくらし・地域から実現する持続可能な社会の活動として中ノ俣“棚田米”プロジェクトなどの紹介がありました。グローバルな視点から新宿区に根ざした活動をされている崎田さんのお話は、実に説得力がありました。
特徴的だったは、トリプルボトムライン(経済、社会、環境)をベースにしたスライドです。環境に低炭素社会。経済に技術革新。社会にくらし、仕事。と置き換えて、循環型社会と生物多様性を加えています。真ん中にパートナーシップ。つまり連携、協働という言葉を示されました。崎田さんの地に足をつけながら、その地域を連携させていき地球レベルの問題を考えられている視点がよくわかりました。
崎田さんの熱い熱いお話で少々イベント時間が超過してしまいましたが、その熱気を交流会を行う別会場に持ち込んで、楽しく元気にお酒を飲みながら交流を行いました。
最後に、このイベントで使用したゆらぐLEDの評価をご報告します。
◆イベントの成果としてゆらぐLEDの省エネ効果
会場の約2,500W(Hf蛍光灯18本、蛍光灯48本)の蛍光灯がゆらぐLEDによって、60W(ゆらぐLED7台)の消費電力になりましたので、98%も電力を減らしたことになります。LED(白色系)は省エネ機器としてのイメージがありますが、実は、省エネ性能としては、蛍光灯と同じくらいです。特に、今回使用した暖色系のLEDは、白色系LEDに比べて2割くらい効率が悪いので、蛍光灯には及びません。
では、なぜ省エネができたのかというと、LEDの技術ではなくゆらぐ明かりを使って、蛍光灯を使うものより薄暗くしたからです。つまり、LEDやゆらぐ技術というイノベーションだけでなく、その利用方法にゆらぐLEDはパラダイムシフト(ライフスタイルシフト)を起こす可能性があることを示せました。対話の場の設定として、オフィスのような隅々まで明るくするようなものではなく、薄明るいほうがいいという価値観の変化を参加された方々に体験して欲しかったのです。ライフスタイルのシフトは、どうなのか?という議論ではなく実際にその例を体感して、薄明るい空間の価値観、他にどんなものがあるのか皆さんにかんがえていただきたかったのです。
◆アンケートの集計結果
ゆらぐLEDを使ったダイアローグを行った後に、ゆらぐLEDについてアンケートを取りました。回答いただいた19件について
・ゆらぐLED照明はいかがでしたか?
□大変よかった □よかった □普通 □悪かった □大変悪かった
という問に対して、
よかった 10件
大変よかった 8件
普通 1件
という結果をいただきました。
・ゆらぐLED照明をどのように感じましたか?(複数回答可)
□やすらぐ □省エネ □前向きになれる □温かみがある □話しやすい
□人の話しを聴きやすい □まぶしい □刺激的 □気になってしまう
□家にほしい □全然なにも感じなかった
やすらぐ 11件
温かみがある 10件
省エネ 4件
前向きになれる、人の話を聴きやすい 3件
話しやすい、家に欲しい 2件
という結果でした。ゆらぐLEDは、省エネだけでなく使う人にやすらぎや温かみなども感じてもらえるものだということがアンケートの結果からわかりました。
この夏は、義務感や我慢による無理な節電を行いました。これからは、こういった皆さんが楽しんだり、やすらいだり、ワクワクしてもらいながら、省エネができるような付加価値の高いイノベーション(サスティノベーション)を創出、サポートしていきたいと思っています。ちなみに、イベントをきっかけとしてFacebookでグループを作り、情報をやりとりしています。
この夏だけのムーブメントにならず、継続してエネルギーの消費が少ない持続可能な社会に向けて少しでも活動ができたらと考えています。
今後ともどうぞご期待ください。
2011年10月7日金曜日
8.26【これからのエ~ネ・ライフスタイル in 新宿 実施報告パート1
| エ~ネ・ライフスタイル会場@エコギャラリー新宿 |
東日本大震災以降、我々市民が政治や社会全体を他人ごとのように批判したりすることが多く見受けられました。そうではなく、まず自分から変えていくということで、自分自身のライフスタイルを見直し、楽しく、かしこくライフスタイルをシフトしていくことはできないかとこのイベントを考えたのです。それと、今開発中のゆらぐLEDを使って、薄くらい空間でも蛍光灯の明るい空間よりもいい雰囲気を体感してエネルギーのことを話し合えたら、素晴らしいと思ってイベントを企画させていただきました。
そういったことだったのですが、イベント当日は、午後3時ころから今年一番のゲリラ豪雨に見まわれ、会場のエコギャラリー新宿の入り口は滝の様に水が流れていました。登壇者や参加者にも大分影響がでて、大幅にプログラムを変更して行いました。
自然からの刺激(プレゼント)をいただきましたが、それにめげずイベントは予定通り行いました。まず地球サミット2012Japanの小川拓哉さんからこのイベントの共催である地球サミット2012Japanの活動とこのイベントについてのオープニングのショートプレゼンの後、ライフスタイルのシフトに向けて、5人の方からプレゼンテーションをしていただきました。
オープニングの後は、それぞれ新しい価値観や技術で社会を変えていこうという人たちにプレゼンをしていただきました。
| ゆらぐLED |
鹿島建設の柳さんからは、廃食油を精製してできるバイオディーゼル燃料についてお話いただきました。バイオディーゼルは、バイオエタノールと違い、店舗や家庭から廃棄物として出る廃食油から精製してつくります。いわゆる廃棄物の有効利用によってリサイクルしています。そのため農作物であるとうもろこしやサトウキビからつくるものではないので、食料との競合や、作るときに使うエネルギーがバイオエタノールに比べてもとても少ないということなどの説明がありました。これから、皆さんの生活や家庭で出される廃食油も自動車の燃料や発電機の燃料に使われる社会を目指して、是非頑張っていただきたいと思いました。
Sassorの石橋さんからは、家庭の電力消費を測って私たちの生活の中で、どれくらいエネルギーが使われているのか、実感できる技術と商品を開発されたお話がありました。石橋さんは実際に、テレビの消費電力を測ってみたそうです。すると、テレビの明るさの設定を変えるだけで消費電力は大幅に少なくなることが分かったそうです。実際に消費電力を測ってみないとわからないものなのですね。
リーデの村岡さんからは、ゆらぐLEDの開発について話して頂きました。ゆらぐ技術の元は、ICカードの暗号化技術から来ているそうです。その暗号化された信号を眼に見えるようにしたらどうなるのか?という発想からゆらぐLEDが生まれました。ゆらぐことによって人のやすらぎが生まれます。また、ゆらぐことによって2割程度省エネになります。節電で暗いというのは苦痛ではない。むしろゆらぐLEDのように安らぎの空間がつくれるという発想の転換です。イノベーションがパラダイムのシフトを生み出す。ゆらぐLEDはまさにそういった技術ですね。
登壇者最後は、菜園クラブの増山さん。増山さんからは、ホットな話題として特定農地貸付の制度による埼玉初の市民農園の話がありました。特定農地貸付は、県農林公社が農家から土地を借り、それを民間企業に貸し出す方式。増山さんの活動は、この方式を採用した市民農園として、埼玉県初の事例だそうです。いいアイデアや技術があっても制度や法律が邪魔することがよくあります。増山さん達の活動が実った結果です。これからが楽しみですね。
休憩をはさみ、登壇者を囲んでダイアログを行いました。このイベントはライフスタイルのシフトをテーマとしていますので、実際にそれを実感していただくために、会場であるエコギャラリー新宿の蛍光灯を消して、ゆらぐLEDランプを囲みながら、ライフスタイルのシフトについて対話(ダイアローグ)を行いました。
20分間の短い対話でしたが、参加された方々がゆらぐLEDランプを囲みながら話し合われた対話の結果(ハーベスト)は以下のとおりです。
・楽しんでできるエコな生活を見つけることが大事
・楽しんでできるエコなことが知られていない。まず知ること。そして改善
・電力の見える化に「いいね!」をつけたい。家電でも導入して欲しい。
・新しいもの(技術)と古いもの(文化や習慣)の融合が面白い。楽しくエコができる。
・バイオディーゼル燃料は、コストが高いがまちづくりと一緒にあわせて行うことで普及できないだろうか?
・油をどうやって集めるか?が問題だが、ペットボトルや他の資源と集めるとか集める楽しさが実感出来る方法を考えたい。
・街灯でエネルギーを使っているのは、家庭でエネルギーを使っているのと同じイメージを持つことができた。まず市民が知ることが大事。
・気軽にできる農業体験があるといい。
・若い人達はもっとしっかりして!明るさの認識。過剰な公共サービス。子どもに引き継げる社会を!
リオ+20国内準備委員会共同議長 崎田裕子さんの講義やイベントの成果などについては、パート2でご報告いたします。(パート2に続く)
2011年9月11日日曜日
【告知】3.11後の社会づくりプログラム第2弾!!(9.25)
7月に鈴木泰さんに講演していただいた「持続可能な社会デザイン」の続編が決まりました!
T2S(Tokyo Think Sastinability)では、「持続可能な社会デザイン」として、東日本大震災後にあるべき地域での市民や市民活動のあり方について、「対話to実践」を通して、考えるプログラムを実施する予定です。
先日は、そのプログラムの一環として、八王子市役所の鈴木泰さんをお招きして、まちづくりや地域活動における市民のあり方などをお話いただきました。
そして、今回は、プログラムの第二弾として、八王子市において、市民活動の先行事例を現場で学び、地域における課題解決の方法のヒントを得るために、「八王子福祉園」を訪問したいと考えております。八王子福祉園は、地域の方々と一緒に隣接する小野田中央公園の公園づくりに参画し、成功した実績があります。
当日は、小田野中央公園にて、八王子福祉園が参加するワークショップが開催されるようなので、ワークショップにも参加した上で、福祉園のお話を伺って、公園づくりにおける地域活動がなぜ成功したのか、を学びたいと思います。
日時: 9月25日 (日) 12:30 ~ 16:00
(12:00高尾駅北口に集合、16:30高尾駅で解散)
場所: 八王子福祉園 および 小田野中央公園
申込: http://kokucheese.com/event/index/16671/
市役所と地域住民がパートナーシップを結び、市民がゼロから公園をつくりあげた事例について、
地域住民をまとめ行政とのパイプ役として公園づくりを成功に導いた八王子福祉園の方から直接お話しを聞きます。現在も公園は地域住民によって管理され、人々の集いの場となっています。
今回参加するワークショップもそのような地域のつながりを象徴する活動の一例ですが、地域や市民を巻き込んだ活動が息の長い活動として、まさに持続したものとして成功した要因を学びたいと思います。
宜しくお願いします。
T2S(Tokyo Think Sastinability)では、「持続可能な社会デザイン」として、東日本大震災後にあるべき地域での市民や市民活動のあり方について、「対話to実践」を通して、考えるプログラムを実施する予定です。
先日は、そのプログラムの一環として、八王子市役所の鈴木泰さんをお招きして、まちづくりや地域活動における市民のあり方などをお話いただきました。
そして、今回は、プログラムの第二弾として、八王子市において、市民活動の先行事例を現場で学び、地域における課題解決の方法のヒントを得るために、「八王子福祉園」を訪問したいと考えております。八王子福祉園は、地域の方々と一緒に隣接する小野田中央公園の公園づくりに参画し、成功した実績があります。
当日は、小田野中央公園にて、八王子福祉園が参加するワークショップが開催されるようなので、ワークショップにも参加した上で、福祉園のお話を伺って、公園づくりにおける地域活動がなぜ成功したのか、を学びたいと思います。
日時: 9月25日 (日) 12:30 ~ 16:00
(12:00高尾駅北口に集合、16:30高尾駅で解散)
場所: 八王子福祉園 および 小田野中央公園
申込: http://kokucheese.com/event/index/16671/
市役所と地域住民がパートナーシップを結び、市民がゼロから公園をつくりあげた事例について、
地域住民をまとめ行政とのパイプ役として公園づくりを成功に導いた八王子福祉園の方から直接お話しを聞きます。現在も公園は地域住民によって管理され、人々の集いの場となっています。
今回参加するワークショップもそのような地域のつながりを象徴する活動の一例ですが、地域や市民を巻き込んだ活動が息の長い活動として、まさに持続したものとして成功した要因を学びたいと思います。
宜しくお願いします。
2011年9月3日土曜日
【報告】持続可能な社会デザイン-3.11後の社会づくりプログラム第1弾-を開催しました
はじめに
講義冒頭、参加者による「あなたの問題意識と解決策」の発表が行なわれました。問題意識を参加者間で共有し、いよいよ鈴木先生の講義がスタートしました。
「企業は成長」か
講義前半は、鈴木先生の自己紹介も兼ねながら、本業における産業振興や地域活性化のお話がなされました。先生は日頃、企業経営者だけでなく商工会や金融機関、大学や市民活動などとネットワーク、プラットフォームを作られて八王子独自の産業振興や地域の活性化を推進されていて、それに関連した講演がありました。
ここで私が特に印象的だったのが、「企業は成長を目指すもの」というパラダイムからのシフトでした。企業といえば、イノベーションを通じて成長・拡大を求めるもの、という理解は、私の中ではいつの間にやらビルトインされていた考え方だったのでした。しかし、どんな企業も全て押し並べて、成長・拡大を求めるものと捉えるのは、単純な理解であったと、この講義を通じて思うようになりました。
・ 我が国は、99%の中小企業と、70%の中小企業従事者で成り立っている。一部の大企業で成り立っている訳ではない。
・ 「企業は成長」といわれるが、成長を手段としてとる企業は、実は少ない。大半が、「成長をしない」という積極的な戦略を持つ(成長しないという戦略もあり得る)。だから、99%の事業所が中小企業で、70%の労働者が中小企業従事者。だから中小企業は、地域における雇用の確保に大きく貢献してくれている。
・ 事業所統計を見ると、5年間で3割の事業所が入れ替わる。そんな中、50年も一つの会社を経営している人なんか、私からすれば神様。
・ 確実に、富を生み出しているのは、この70%の人達だし、雇用を確保しているのは、この99%の会社。私たちのような公務員は、その一部を貰って仕事をしているに過ぎない。
・ そういう意味で、中小企業は、地域の運命共同体である。
「原発」というビジネスモデル
こうした、中小企業と地域を巡る我が国の社会において、20年以上前に確立し始めたビジネスモデルが、「原発」だったと、先生は指摘されました。原発を、当時のビジネスモデルとして捉える考え方は、私にとっては斬新なものでした。
・ 貧しい町が、豊かになる仕組みを、30年以上前に考えた人がいた。
・ 原発というビジネスモデルを、日本初めて確立したのは、田中角栄。出身地である新潟県の旧・刈羽郡(現・柏崎市)にそれを作った。原発雇用は3000人。労働人口5万人の中、重要な雇用を創出した。
・ 3000人雇用といえば、柏崎市に本社を置く株式会社ブルボンと同じ規模。しかし、ブルボンの基幹的な生産要素は「工場」である。「工場」は、10年に一度、設備更新(リニューアル)して持続可能に稼動できるが、原発はリニューアルできない(福島第一原発は、創業を始めてから同じ設備で今年の3.11まで稼動していた)。よって、原発は、償却資産税がいつまで経っても戻らない。
このお話は、どの会社も地域も、押し並べて拡大・成長を目指すことそのものに、本来無理がある、というテーゼの背景だったように思えます。拡大・成長は、サスティナビリティに直結しない。しかし、イノベーションは必要、という、様々な考えが議論されました。
地域と産業は密接不可分
鈴木先生は、本業の傍ら、10年以上前から市の職員やNPO、地域の有志など多くの人達と持続可能なまちづくりとはどのようなものか考え活動されています。市の職員という枠を外し、市民活動にも参加し、市民としてまちづくりにも関わられています。講義後半、「地域」という照準に、ぐっと捉えたお話が展開されました。
・ 拡大しないためのイノベーションが必要。
・ 同じことをずっとやるのが、持続可能ではない。イノベーションは、絶対必要。
・ 300諸侯の江戸時代、中心地の江戸がおかしくなっても、地方が大きかったので、江戸=日本は支えられた(新しい技術や思想は、江戸ではなく地方が持っていた)。
・ 第2次世界大戦、東京が丸焼けになっても、戦後急激な復興を遂げられたのは、地方に優秀な企業がたくさんあったから(トヨタ等)
・ 日本はいつも、地方が大きかった。今、日本の地方はどうだろうか。
老老介護だって、いいじゃないか
講義の最後は、地域の産業だけでなく、福祉についての言及もありました。このパートでのキーセンテンスは、「(老老介護は、悲惨だと報道ではされているが、)老老介護だっていいじゃないか」というメッセージでした。現在、無縁社会について別途研究している私にとって、最初は正直、「?」という思いでしたが、先生のお話を聴いて、その本質が紐解かれました。
・ 今の介護保険制度が出来たのは100年以上前。人生50年、60年という次代の代物。どんどん寿命が延びて、今までだったらとっくに死んでいた年齢までも生きている。ただし、その間病気をする。体調を崩す。色んなリスクを背負って80歳前後まで生きている。それが現状。
| 鈴木講師 |
7月22日、講師に鈴木泰さんをお招きし、3.11後の社会づくりプログラムとして、「持続可能な社会デザイン―地域の活動から考えるこれからの社会とは―」を開催しました。
講師の鈴木先生は、八王子市職員。八王子市で10年以上地域の産業振興を務められていきました。現在は、八王子市から東京都へ派遣され東京都の中小企業の創業支援を行われています。八王子市では、自ら現場に足を運び、地元の多くの企業経営者との信頼を築きながら産業振興に尽力されてきました。
講義冒頭、参加者による「あなたの問題意識と解決策」の発表が行なわれました。問題意識を参加者間で共有し、いよいよ鈴木先生の講義がスタートしました。
「企業は成長」か
講義前半は、鈴木先生の自己紹介も兼ねながら、本業における産業振興や地域活性化のお話がなされました。先生は日頃、企業経営者だけでなく商工会や金融機関、大学や市民活動などとネットワーク、プラットフォームを作られて八王子独自の産業振興や地域の活性化を推進されていて、それに関連した講演がありました。
ここで私が特に印象的だったのが、「企業は成長を目指すもの」というパラダイムからのシフトでした。企業といえば、イノベーションを通じて成長・拡大を求めるもの、という理解は、私の中ではいつの間にやらビルトインされていた考え方だったのでした。しかし、どんな企業も全て押し並べて、成長・拡大を求めるものと捉えるのは、単純な理解であったと、この講義を通じて思うようになりました。
・ 我が国は、99%の中小企業と、70%の中小企業従事者で成り立っている。一部の大企業で成り立っている訳ではない。
・ 「企業は成長」といわれるが、成長を手段としてとる企業は、実は少ない。大半が、「成長をしない」という積極的な戦略を持つ(成長しないという戦略もあり得る)。だから、99%の事業所が中小企業で、70%の労働者が中小企業従事者。だから中小企業は、地域における雇用の確保に大きく貢献してくれている。
・ 事業所統計を見ると、5年間で3割の事業所が入れ替わる。そんな中、50年も一つの会社を経営している人なんか、私からすれば神様。
・ 確実に、富を生み出しているのは、この70%の人達だし、雇用を確保しているのは、この99%の会社。私たちのような公務員は、その一部を貰って仕事をしているに過ぎない。
・ そういう意味で、中小企業は、地域の運命共同体である。
「原発」というビジネスモデル
こうした、中小企業と地域を巡る我が国の社会において、20年以上前に確立し始めたビジネスモデルが、「原発」だったと、先生は指摘されました。原発を、当時のビジネスモデルとして捉える考え方は、私にとっては斬新なものでした。
・ 貧しい町が、豊かになる仕組みを、30年以上前に考えた人がいた。
・ 原発というビジネスモデルを、日本初めて確立したのは、田中角栄。出身地である新潟県の旧・刈羽郡(現・柏崎市)にそれを作った。原発雇用は3000人。労働人口5万人の中、重要な雇用を創出した。
・ 3000人雇用といえば、柏崎市に本社を置く株式会社ブルボンと同じ規模。しかし、ブルボンの基幹的な生産要素は「工場」である。「工場」は、10年に一度、設備更新(リニューアル)して持続可能に稼動できるが、原発はリニューアルできない(福島第一原発は、創業を始めてから同じ設備で今年の3.11まで稼動していた)。よって、原発は、償却資産税がいつまで経っても戻らない。
このお話は、どの会社も地域も、押し並べて拡大・成長を目指すことそのものに、本来無理がある、というテーゼの背景だったように思えます。拡大・成長は、サスティナビリティに直結しない。しかし、イノベーションは必要、という、様々な考えが議論されました。
地域と産業は密接不可分
鈴木先生は、本業の傍ら、10年以上前から市の職員やNPO、地域の有志など多くの人達と持続可能なまちづくりとはどのようなものか考え活動されています。市の職員という枠を外し、市民活動にも参加し、市民としてまちづくりにも関わられています。講義後半、「地域」という照準に、ぐっと捉えたお話が展開されました。
・ 拡大しないためのイノベーションが必要。
・ 同じことをずっとやるのが、持続可能ではない。イノベーションは、絶対必要。
・ 300諸侯の江戸時代、中心地の江戸がおかしくなっても、地方が大きかったので、江戸=日本は支えられた(新しい技術や思想は、江戸ではなく地方が持っていた)。
・ 第2次世界大戦、東京が丸焼けになっても、戦後急激な復興を遂げられたのは、地方に優秀な企業がたくさんあったから(トヨタ等)
・ 日本はいつも、地方が大きかった。今、日本の地方はどうだろうか。
老老介護だって、いいじゃないか
講義の最後は、地域の産業だけでなく、福祉についての言及もありました。このパートでのキーセンテンスは、「(老老介護は、悲惨だと報道ではされているが、)老老介護だっていいじゃないか」というメッセージでした。現在、無縁社会について別途研究している私にとって、最初は正直、「?」という思いでしたが、先生のお話を聴いて、その本質が紐解かれました。
・ 介護保険受給者を見てみると、老齢人口の20%。つまり、残りの80%は元気な高齢者。
・ そういう意味で、80%の元気な高齢者が、20%の不元気な高齢者の面倒を診たっていいじゃないか。
・ ここで必要なのは、パトリオティズム。ナショナリズムではない。愛郷主義である。
講義後半は、講師の鈴木先生も混ざって、参加者によるワークショップが開かれました。鈴木先生、ありがとうございました。
※文中の箇条書きは講演要旨を筆者が記録したもので、発言録ではありません。
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